現役最年長の野手がDFAとされる。このまま引退!? 通算464本塁打
7月4日、サンディエゴ・パドレスは、ネルソン・クルーズをDFAとした。
3日前に、クルーズは43歳の誕生日を迎えた。今シーズン、メジャーリーグの試合に出場している選手のうち、さらに高齢の選手は、3月に43歳となったリッチ・ヒル(ピッツバーグ・パイレーツ)しかいない。
クルーズは、現役最年長の野手ということになる。昨シーズンまでは、アルバート・プーホルスが最年長だった。プーホルスが生まれたのも、ヒルとクルーズと同じ1980年だが、誕生月は1月だ。
開幕早々の4月9日に、クルーズは、1試合6打点を記録した(「42歳が1試合に6打点を挙げる。それよりも高齢で記録したのは…」)。先月27日は、ヒルからタイムリー・ヒット。誕生日には、2本のヒットを打った。
もちろん、実績もある。通算本塁打は464本。2014~19年は6シーズン続けて37本塁打以上を記録し、短縮シーズンの2020年は16本塁打。2021年も、32本のホームランを打っている。
けれども、クルーズを欲しがる球団があるかどうかは、わからない。今シーズンは、49試合に出場し、打率.245と出塁率.283、5本塁打、OPS.681だ。ワシントン・ナショナルズでプレーした昨シーズンも、124試合で打率.234と出塁率.313、10本塁打、OPS.651だった。
また、2019年以降は、ほとんど守備についていない。もともと、守備は得意というわけではなく、「ポストシーズンのホームランを4チームで打った選手のうち、ワールドシリーズ優勝を経験していないのは…」で書いたように、2011年のワールドシリーズでは、優勝を逃す一因となった。
なお、通算464本塁打は、歴代37位に位置する。今シーズン、4本目のホームランで、462本塁打のホゼ・カンセコとアダム・ダンを追い抜いた。今シーズンのここまでと同じ本数、あと5本のホームランを積み上げると、465本塁打のデーブ・ウィンフィールドと468本塁打のチッパー・ジョーンズを上回り、歴代35位となる。