カブスはマイナーリーグ契約で外野手と一塁手を加え、外野と一塁を守るベリンジャーとは再契約しない!?
シカゴ・カブスに、外野手のデビッド・ペラルタと一塁手のドミニク・スミスが入団するようだ。ファンサイデッドのロバート・マリーらが、そう報じている。
2人とも、メジャーリーグ契約ではなく、マイナーリーグ契約らしい。ただ、彼らの加入は、カブスからFAとなったコディ・ベリンジャーの穴を埋めようとする動きにも見える。
昨年、ベリンジャーは、センターと一塁を守り、出塁率.356、26本塁打、OPS.881を記録した。ペラルタは、センターの経験が乏しく、2018年以降はレフトを定位置としているが、外野の層は厚くなる。レフトのイアン・ハップは、センターを守ることもできる。2020年は、センターをメインとしていた。2021年の先発出場は、レフトとセンターが52試合ずつに、ライトが11試合と二塁が4試合だ。
ペラルタは、2018年に30本のホームランを打ち、2019年はゴールドグラブを受賞した。この両シーズンとも、出塁率とOPSは.340と.800を超えた。スミスは、2019~20年に計139試合で出塁率.366、21本塁打、OPS.937を記録している。また、2023年は、2人ともOPS.700未満ながら、130試合以上に出場した。それぞれ、ロサンゼルス・ドジャースのレフトの準レギュラーとワシントン・ナショナルズの一塁のレギュラーとしてプレーした。
カブスがベリンジャーと再契約を交わす可能性はまだ残っているものの、ベリンジャーが戻ってこなかった場合に備えているのだろう。あるいは、ベリンジャーの代理人であるスコット・ボラスと交渉を行うに際し、強気に出ることができるよう、ペラルタとスミスを手に入れた、という見方もできなくはない。
ESPNのジェシー・ロジャースらによると、オーナーのトム・リケッツは、ベリンジャーの去就について訊ねられ、ディスカッション(話し合い)はしているが、ネゴシエーション(交渉)は行っていない、と答えたという。
ちなみに、ベリンジャーとスミスは、どちらも、2013年のドラフトで指名され、高校からプロ入りした。順位は、ベリンジャーが4巡目・全体124位(ドジャース)、スミスは全体11位(ニューヨーク・メッツ)だった。