梅雨明けしたら即食べにいきたい!王道ドライブルート・糸島の新作「冷やしラーメン」3連発
梅雨明けが待ち焦がれる7月上旬、福岡のラーメンシーンでも今夏の新作「冷やしラーメン」デビューのニュースが続々と飛び込んできている。ざるラーメンやラーソーメン系、ぶっかけ系の“冷やし”もたまらないが、やはり汁ありメニューで、スープ、器も“キンキン”に冷えた「冷やしラーメン」に惹かれてしまう。定番のラーメンを食べるつもりで来店したもののメニュー表に“冷やしラーメン”の文字を見つけるとつい心変わりしてしまった。という経験が皆にもきっとあるだろう。冷やし中華も同じだが、特に汗をダラダラとかく暑い日の「冷やしラーメン」の魔力は絶大なのだ。
今回はそんな「2024の新作! 福岡冷やしラーメン」の中から、糸島市「ITO DESSIN」の“冷やしラーメン3連発“を紹介する。
自然豊かな糸島は、ラーメンもアツいのだ
糸島市は山海の魅力にあふれ、福岡市街からのアクセスも至便であることからドライブコース、住みたい街としても人気を誇るエリア。ビーチ沿いで食べるおしゃれなカフェ飯をはじめ、メイドイン糸島の食材をふんだんに使う料理がランチの第一候補であろうが実は昨今ラーメンも大いに盛り上がっているのだ。
今回の主役「ITO DESSIN」(イトデッサン)があるのは、上写真の名勝・二見ヶ浦から車で7分ほどの「櫻井神社」近く。築100年を超える古民家を改装し2022年にオープンした。
店主の山﨑宏太郎さんはサーフィン好きが高じて糸島に移住。二見ヶ浦の「パームビーチ」で長年料理長を務め「焼とりの八兵衛」などでも腕を磨いた経歴をもつ。
出しているのは洋食、イタリアン、和食の要素を上品に融合させたNEO糸島ラーメン。基本となるスープは、みやざき地頭鶏、糸島豚、はかた地どりなどでとったもの。「糸島醤油の極上らぁ麺」「淡麗SIOらぁ麺」など彩り、供し方も洗練されており、女子ウケも間違いなしのラーメンである。
そして、7月上旬に登場したばかりの冷やしラーメンは「冷やしエビヌードル(プレーン)」「冷やしエビヌードル(トマト)」(各1,500円)「冷やしSIOそば」(1,100円)の3種。こちらはスープの素材には動物系は使っていない。順に紹介する。
冷やしのスープは、長崎県産の大ぶりなイリコ、北海道産の日高昆布、椎茸などで出汁をとったもの。くさみやエグミはなくピュアな乾物の旨みが幾重にも広がる。また、仕上げに入れる糸島産野菜の香味油もポイント。塩味の入れ方も絶妙で、グビグビと飲みたくなる冷製スープである。
次に「冷やしエビヌードル(トマト)」は、一見スパイシーに見えるが、ベースの和風ダシに糸島産トマトのペーストを溶かし込んだもので、さわやかな酸味と甘味が口いっぱいに広がり美味。添えられたバゲットをスープに浸して食べるのもおすすめだ。
そして「冷やしSIOそば」。こちらもスープは乾物主体で肉系素材はチャーシューのみ。糸島華豚の肩ロース肉と華味鳥のムネ肉の2種を。そして上にのっている赤いものは自家製セミドライトマト。これが名脇役で、じっくりとローストすることで旨味を凝縮。冷やしラーメンのいいアクセントになっている。
麺は「青木食産」の全粒粉麺を使用。小麦の香りとツルシコ感が引き立つ。厨房から聞こえてくる氷で麺を締めるカラコロンとした音も清涼感をより演出。ひやっ! うまっ!!
梅雨が明けたらぜひ、紺碧の海を横目に走る糸島ドライブへGO! 海遊び、山遊びを堪能したら絶品の冷やしラーメンでクールダウンしよう。
【ITO DESSIN】(イトデッサン)
住所:福岡県糸島市志摩桜井5478
電話:092-332-9690
時間:11:30〜15:30(LO15:00)、土・日・祝日11:30〜19:00(LO18:00)
休み:なし
席数:22席
駐車場:共用無料駐車場あり