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【麺どころか丼も見えないチャーシューメン】豚バラ肉の花が満開の特濃博多豚骨

上村敏行ラーメンライター
「拉麺 空海 那珂川本店」の新作「花咲くチャーシューメン」

チャーシューメンが好きでたまらない。

分厚い豚バラの肉塊が圧巻の迫力で“どどどーん!”と君臨しているもの、また大判のロース肉が明らかにエリア外、丼から“はみ出まくったり”“びろ〜んと、ぶらさがったりしている”もの、さらにはバーナー炙りでジュジュワ!といい声を上げながら運ばれてくるものなどなど。チャーシューメンはワクワク感に満ち、明日への活力をくれるプチご褒美! そんなチャーシューメン偏愛の私が、特に厳選して紹介する「麺どころか丼も見えないチャーシューメン」シリーズ。今回は、福岡県・那珂川市「拉麺 空海」を紹介する。

「拉麺 空海」は2004年から続く濃厚豚骨店。“豚骨大将”の愛称で親しまれる店主の柴田佳幸さんが、白(基本)、黒(マー油)、赤(唐辛子)、茶(黒×赤)、黄(カレー)、緑(ネギだく)、青(煮干し)と“全7色の豚骨ラーメン”を出し人気を集めている。同店については「ほんなこつうまか!と賛辞を送ろう7色豚骨 『拉麺 空海』」にも、詳しく書いているので読んでもらいたい。

そんな気鋭店のチャーシューメンが今夏、さらにパワーアップしたという情報を聞きつけ早速訪麺。

着丼すると・・・笑みがこぼれるこのビジュアル! メニュー名はズバリ「花咲くチャーシューメン」(写真は煮卵入り)。

チャーシューの下は、しなやかなコシの細ストレート麺
チャーシューの下は、しなやかなコシの細ストレート麺

いいね、いいね! まさに筆者的に萌える「麺どころか丼も見えないチャーシューメン」。美しすぎる。

ベースのスープは豚頭を中心に、豚足、背脂を炊き込んだ濃厚味。下処理から含め20時間かけて煮出すことで、ガツンとした旨味を絞り出している。そこに、豚バラの大判チャーシュー約10枚をオン。デフォのラーメンが2枚なので約8枚をプラスする大増量だ。

豚バラ肉に炙りを入れる柴田さん。遊び心に満ちた豚骨職人
豚バラ肉に炙りを入れる柴田さん。遊び心に満ちた豚骨職人

「20周年を迎えたのを機にチャーシューメンもより豪華に改良しました。豚バラ肉は醤油に隠し味で特製味噌も加えて味を付け、注文後にバーナーで炙り香ばしさも引き立てています」と柴田大将。

チャーシューはまずはそのまま、次に赤ダレと絡めて、そして白飯やチャーハンを“くるんで”と多彩な楽しみ方ができるので飽きがこない。チャーシューの脂の旨みのほか、肉の味付けに使う芳醇な味噌の風味もジュワリとスープに染み出し、食べ進めると味わいが変化。豪快かつ美しい。味わいも拍手喝采のチャーシューメンだ。

今回は定番の「白」のスープでいただいたが、このチャーシューメンは先に紹介した7色すべての豚骨ラーメンに対応している。

ちかっぱお腹を空かせてGOGO!

福岡県・那珂川エリアを代表する店
福岡県・那珂川エリアを代表する店

【拉麺 空海 那珂川本店】

住所:福岡県那珂川市松木1-1-1

電話:092-953-7111

時間:11:00〜14:50、18:00〜21:50

休み:月曜

席数:20席(カウンター8、テーブル12)

駐車場:10台(無料)

ラーメンライター

1976年鹿児島市生まれ。株式会社J.9代表取締役。2002年、福岡でライター業を開始。同年九州ウォーカーでの連載「バリうまっ!九州ラーメン最強列伝」を機にラーメンライターとして活躍。各媒体で数々のラーメンページを担当し、これまで1万杯以上完食。取材したラーメン店は3000軒を超える。ラーメン界の店主たちとも親交が深く、ラーメンウォーカー九州百麺人、久留米とんこつラーメン発祥80周年祭広報、福岡ラーメンショー広報、ソフトバンクホークスラーメン祭はじめ食イベント監修、NEXCO西日本グルメコンテストなど審査員も務めてきた。その活躍はイギリス・ガーディアン紙、ドイツのテレビZDFでも紹介

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