【長野市】「注文の多い託児所けんけんぱっ」は365日オープンの手作りの託児所。助けが必要な人のために
子育て中、特に未就園の小さなお子さんがご家庭にいると、買い物、通院、美容室などに一人で行きたい時、お仕事の時、そのほかの急な用事の時など、頼れる先がないと困ってしまいます。
小学生になれば学童保育がありますが、土曜日の午後、日曜、祝日、年末年始などは預けられずに悩むこともあるのではないでしょうか。
そんな時に「いいよ、子ども預かるよ!」と言ってくれる方がいたら、どんなに心強いでしょうか?
安茂里小市の国道19号沿い、もとは「やばね食堂」だった建物に、2021年4月にオープンした託児所「注文の多い託児所けんけんぱっ」は、何と365日オープンの託児所。個人運営の託児所なのに、どうしてそこまでの運営ができるのだろうと驚きました。所長さんとお話できる機会をいただき、けんけんぱっに伺いました。
もともと食堂だった建物なので、駐車場も十分にあり、窓からは景色が良く見えて開放感があります。
95.83平方メートルという広いスペースで遊ぶことができます。乗り物のおもちゃを動かすことができるくらい広々としていて、小上がりもあります。
以前は学童で勤務していたという所長の利根真理子(としねまりこ)さんが運営しています。3年前の台風19号災害の際に、支援団体が行うお子さんを預かるボランティア活動に参加していたのだそうです。
当時、ボランティア活動というと水害にあった家を片づける活動が中心でしたが、お子さんを預かる活動もあると知った利根さん。
「大人が二人いても、小さなお子さんがいれば一人は子どもを見ていなければいけませんが、預ける場所さえあれば二人で動けます。こういう活動なら自分もできるかも…と、やるべきスタイルが見えてきました」
子どもがいるからできないと、何かを我慢する人を助けたい―けんけんぱっを立ち上げた背景には、そうした思いがあります。
親御さんたちのために、なるべく利用料を抑えたいとの思いから、室内の改修もほとんど自分の手で行ったそうです。
現在、基本的には利根さん一人で託児を担っていて、場合によって二人体制の時もあります。
「利用者が少ない日もありますが、たった一人でも『託児してもらえて助かった』という人がいれば、託児所を始めた甲斐があります」
オープン初年は預かる子どもがいない日も多かったといいますが、現在は月ぎめ保育の子もいて、週末は定員いっぱいになる日もあります。
日中は、近くの公園や神社にお散歩に行くこともあるそうです。0歳から小学生まで、利用年齢が幅広いので、その日その日のメンバーによって、お散歩に行く先は変わります。
まずは予約が必要なので、託児を頼みたいときはまずはお電話をしてみてください! 利用者さんはアプリでの予約が可能で、継続して利用しやすい仕組みになっています。
利根さんの思いで続けられている託児所で、本当に頭が下がる思いです。
私も実家が遠く、託児所を頼りにしながら子育てをしてきましたので、親御さんたちのありがたみが良く分かります。預け先がなくて悩んでいる方にとっては、本当に頼りになる施設です。
月ぎめ利用の割引キャンペーンも行っているそうですので、詳しくはお電話でお問い合わせください!
★注文の多い託児所けんけんぱっでは、子どもたちがお絵描きなどに使う画用紙の寄付を募っています。ご家庭に不要な画用紙がありましたらご提供ください。
【施設情報】
注文の多い託児所けんけんぱっ 公式サイト
公式Instagram
住所:長野市安茂里小市2-17-38
tel:026-224-0015
開所時間:8時~18時30分(時間外は電話で相談を)
対象:0歳(首が据わってから)~小学生
*記事の内容は取材当時のものです。