東北に冬の嵐再び 宮城県もあす29日(金)は暴風・吹雪に警戒を
私が今月書いた記事を振り返ると、暴風や吹雪に関するものが続いています。今月の北日本は大荒れの天気になることが多くなっており、特に先週19日(火)は宮城県内の東北自動車道で大規模な地吹雪が発生、100台以上が関係する多重事故につながる事態となりました。
あす29日(金)もその時と同じくらいの暴風が吹く恐れがあり、警戒が必要です。
暴風・猛吹雪をもたらす爆弾低気圧
きょうは日本列島を挟むように2つの低気圧が進んできています。南の低気圧の影響もあってきょう関東地方では雪が降りましたが、嵐をもたらすのは北の低気圧です。
この低気圧は、今朝9時の時点では中心気圧が1008hPaでしたが、あす朝9時に予想されている中心気圧は982hPa。24時間で26hPaも発達する予想で、いわゆる爆弾低気圧と呼ばれる急発達をする見込みです。
この低気圧が近づいてくることで、東北地方は日本海側を中心に大荒れの天気になります。日本海側では、あす夕方までの24時間で40cm前後の雪が降り、また最大瞬間風速30m/sに達する暴風が吹き荒れる予想です。
しかも低気圧の動きが比較的遅いため大荒れの天気が長く続く見込みで、大雪や猛吹雪に厳重な警戒が必要です。
宮城県も吹き荒れる西風に警戒を
宮城県においても、西部山沿いでは雪が降り続いて積雪が一気に増えていきそうですし、平地では晴れ間も出ますが風が強まります。
あすは朝から西風が強く吹き、午後になると瞬間的には25m/s前後の暴風が吹き荒れるおそれがあります。先週、地吹雪が起きた際の古川の最大瞬間風速は27.8m/sでしたので、その時とさほど変わらない暴風になる予想です。
しかも風の強い状態は30日(土)にかけて続く見込みです。あす~あさっては暴風・吹雪に警戒をしてください。