10月史上初の真夏日から一転 3日(木)の宮城県は上着が手放せない肌寒さに
きょうの宮城県は朝からよく晴れて季節外れの暑さになり、県内の約半数の地点で最高気温30度以上の真夏日になりました。これは8地点においては10月としては史上初めてのことで、仙台においても1926年からの約100年に及ぶ観測史上初めて10月に真夏日になりました。
季節外れなまでに強まった太平洋高気圧
きょうは日本海に秋雨前線が進んできたものの、途中からは東へと進むことはなくなり日本海でほぼ停滞しました。
この秋雨前線の後ろ=大陸には秋の涼しい高気圧があって前線を東へ押そうとしているのですが、反対に前線の東にはいまだに夏の太平洋高気圧があって、こちらの力がより強まったために前線は進むことができなくなりました。
宮城県では一日を通して強い日差しが降り注ぎ、さらに夏の高気圧から上空の暖かな空気も送り込まれたためきょうは季節外れの暑さになりました。
ただ日本全国でそんな暑さになっていたというわけではありません。きょう日中の気温を見ると、東北太平洋側や東日本では暑くなっていた一方、前線の北側に入った九州北部はさほど気温が上がっていません。九州北部と言えば、今年の夏には猛暑日の連続記録が出たりしたところですが、その連続記録を作った太宰府(福岡)は昼間の気温でも20度に届いていませんでした。
あす3日(木)の宮城は天気も気温も一変
あすになると夏の高気圧が一旦弱まり、前線の後ろに控えていた秋の高気圧が北海道付近に進む見込みです。
ただ宮城県は高気圧から少し離れており、きょうの福岡県と似たような状況に置かれるようになります。前線や湿った空気の影響を受けるため一日曇りや雨のスッキリしない天気になり、また高気圧から冷たい海風も吹き込んでくるため今度は極端に気温が上がらなくなります。
あすの宮城県内は昼間でも気温が19度前後にとどまり、きょうより約10度低くなる予想です。きょうの暑さを体感した体には数字以上に肌寒く感じられるかもしれません。季節の変わり目で気温の変化が激しくなっていますので体調管理などにはご注意ください。