withコロナ時代、病気でなければ健康ですか?自粛で見失った健康習慣を取り戻す脳活ハイキングのすすめ
もうすぐ7月を迎えます。学校に通う子供たちの姿を見てほっとする一方、ニュース記事や経済環境を考えると、もやもやした感覚はとれていないのでなないでしょうか。
最近、体重計に乗るのが億劫なのですが、皆さんはいかがでしょうか。健康のバロメーターは体重だけではありませんが、心の健康状態も大きな変化に対応しきれていない部分を感じていると思います。
遠くに出かけなくても身近な自然を散歩しながら、笑顔と健康に近づけるポイントをお伝えします。
今回、ご紹介する山歩きは頂上を目指さない脳活ハイキングです。とはいえこのご時世、「山歩きに行っていいの?」という皆様も多いので感染予防の観点について、いくつかの注意点を先ずお伝えしておきます。
☆:山への行き帰り、電車など交通機関や店舗など閉鎖的な空間ではマスク着用をします。
☆:山道ではマスクは外してかまいませんが、互いの間隔は1~2m空けます。
☆:同居する家族以外では顔を向き合っての会話や食べ物の共有は避けます。
☆:他のグループとは軽い会釈や挨拶にとどめておきます。
☆:やむ負えず、顔を向き合って会話する場面では、マスク・タオルバンダナを二重にして飛沫拡散を防ぐようにします。
これらの注意点を公益社団法人日本山岳ガイド協会でご紹介していますので屋外に出かける前にご覧ください。
さて、屋外で過ごすことの不安が解消されたでしょうか。これからご紹介する脳活ハイキングは夫婦、親子、同好の仲間など老若男女が楽しめるものです。
1:生き物観察中心のハイキング
急いで歩くと見過ごしてしまうものですね。空を飛び回る蜂やアブも生きるために活動しているだけですが、じっと立ち止まっていると自然な姿を見せてくれます。但し、攻撃的なスズメバチの仲間に出会ったらそっと静かにその場を離れましょう。
2:植物観察中心のハイキング
四季を通じて観察できる人気の分野です。早春の花は健気で美しく人気ですが、樹木の花はどうなっているのでしょうか。花が終わった後の果実は?どうやって子孫を増やしているのかしら?と考えるのも面白いものです。
3:キノコなどの森の中のハイキング
立ち枯れてしまった樹木が徐々に土に還るのを手伝ってくれています。虫眼鏡で見た方がよさそうな小さなキノコから顔の大きさ程の大きなものまで、気にしだしたら足は止まってばかりですね。
4:コケ観察ハイキング
コケの美しさは独特です。日陰に育っているのにかすかな光を受けて輝きます。日本列島は雨の多いので種類もたくさん観察できます。LEDライトが付いた10倍ルーペが重宝します。写真好きならF値の小さい(明るい)マクロレンズがあると面白いです。
5:歴史を訪ねるハイキング
各地を結ぶ街道や峠道は商品流通の道でもあり、文化交流の道でもありました。旅の安全を願う石仏や古い石積みなど、ご先祖様たちが歩いた道を見つけてみませんか。
6:地形や地質、ジオサイトを巡るハイキング
4つのプレートがぶつかり合う日本列島は断層や火山などジオサイトが目白押しです。地震・火山など自然災害をもたらす大きな要因ではありますが、そのダイナミクスな様子を自分自身の目で見て感じることはとても大切です。
7:山ごはんハイキング
お湯を沸かしてコーヒー一杯を入れるだけでもとても豊かな気分になります。小さな携帯コンロにフライパン、さて何ができるでしょうか。お外のクッキングで「火」の取り扱いを身に付けることができますね。
8:防災減災、ご近所探検ハイキング
最近も地震のニュースがありました。皆が一丸となって新型コロナウイルス感染防止に動く姿は美しくもありますが、自然災害は私たちの懸命さには全く関係なく発生します。家族の職場や学校と自宅の周囲を自分の足で歩いて確認しておきましょう。避難経路や危険個所の確認はもちろんのこと、自宅の危険個所チェックとローリングストックを家族で共有しておくのがおすすめです。
登山ハイキングと言えば頂上まで行く!というのが一般的ですが、ご紹介したようなハイキングならできそうな気がしてきましたか。梅雨の晴れ間に2~3時間、アスファルトの道から離れてみることから始めてみましょう。
軽い運動をしながら知的好奇心が刺激されることで、脳細胞は活発になり笑顔が溢れてくることでしょう。今晩はワンランク上の栄養がある御飯を食べ、しっかりと睡眠をとるとなお一層効果的です。
頂上まで行かなくてもアウトドアであることは変わりがありません。必要とされるウェアや装備は本格的な登山でも使えるものを選んでおくことをおすすめします。
日本の素晴らしい場所はとてもたくさんあります。安全な準備をした皆さんが訪れてくれるのを待っています。