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【発達障害】敷居が高い『発達相談センター』複雑な親の心理

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

こんにちは。発達支援サポーターの『夢 カナエ』です。

わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の母親です。

今日は『発達相談』について、専門職としての意見を踏まえつつ、神経発達症の幼児の母親としての体験談と、その時々の素直な気持ちを書いてみたいと思います。

みんなが行ける『子育て支援センター』

当時、2歳と4歳の二人の子を連れて、わたしは近所の『子育て支援センター』に、よく遊びにいきました。

『子育て支援センター』は、乳幼児とその親たちが交流を深め、子育て全般の相談ができる場所です。

そこには、子どもたちの大好きなおもちゃがたくさんありました。

優しく声を掛け、見守ってくれる保育士さんたちもいました。

この頃から、息子たちは二人とも多動で、外では少しの間も目を離せない状態でした。

でも、環境の整った『子育て支援センター』の中なら、安心してのびのびと遊ぶことができました。

『子育て支援センター』に隣接して、もう一つの建物がありました。

『発達相談センター』です。

右に行けば『子育て支援センター』、左へ行けば『発達相談センター』。

その頃のわたしは、子どもたちの発達の遅れを感じ始めていました。

『発達相談センター』という名前なのだから、発達の相談をする場所だと頭では分かっていました。

しかし実際にその門を叩くことは、ためらわれました。

「相談してみたいけど、なんか嫌だな」

それが正直な気持ちでした。

敷居が高かった『発達相談センター』

「発達相談をすることは、子どもの発達の遅れを認めてしまうこと」のように思われて、一歩が踏み出せなかったのです。

「成長とともに、自然と解決するのではないか」そんな希望もありました。

初めて会う人に、自分が認めたくない子どもの状態を、一から言葉にして説明しなければならないと思い込んでいたことも、相談をためらう理由でした。

しかし『発達相談センター』は、こども園や学校と連携があり、先生たちと情報を直接をやりとりしてくれることも、あとになってわかりました。

『発達相談センター』は、心身の発達に関する相談や支援の総合的な窓口です。

わたしの地元のセンターでは、幼児から成人まで学校などの関係機関と連携して、継続的にサポートを行ってくれます。

今思えば、「なんか、この子の発達が気になって」と気軽な感じで、相談へ行けばよかったなと思います。

いつも通っていた『子育て支援センター』の保育士さんたちも、いつも気軽に話を聞いてくれました。

でも、発達の遅れに対するアドバイスは、彼女たちの専門ではありません。

発達支援の専門家は隣にいたのです。

わたしもそのことは知っていたのに、行動に移せなかったのです。

「後ろ向きになっていたわたしの背中を、誰かに押してほしかった」と思います。

それと同時に「そのとき背中を押されても、反発したのではないか」という思いもあります。

親の心理は複雑です。

でも、一つだけ言えることがあります。

悩みは、一人で抱え込まないほうが楽です。

そして、適切な相手に相談することが、より良い解決につながります。

早すぎることもなければ、遅すぎることもない

その後、初めて『発達相談センター』に行ったのは、子どもが小学校高学年になってからです。

結果から考えて、これが決して遅すぎたとは思いません。

でも、早く相談に行っていれば、違った解決方法を見つけられたかもしれません。

発達相談を始める時期は「早すぎることもなければ、遅すぎることもない」といわれています。

心の準備ができた時が、相談に行くタイミングです。

ただ、情報を知っておくことは、適切な選択をするのに役立ちます。

わたしの経験から、皆さんのお役に立ちそうなことを、これからも書いていけたらと考えています。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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