多肉植物界のアイドル【乙女心】葉挿しじゃ増えない!効率アップの挿し木カット法
こんにちわ♪taniku-dayのchikaです。多肉植物会のスーパーアイドルw乙女心。ほっぺが赤らむように、ぷっくりとした葉先がピンク色に染まる様が、まさにアイドル!
ホームセンターや園芸店でもよく見かけるので手に取った事がある人も多いのではないでしょうか?
ほかの多肉植物のように増やそう~と思っても、実は葉挿しの成功率は10%未満、増やし方にちょっとしたコツがいる乙女心。
今日は、乙女心を育てて8年以上の私が、増やし方のちゃんとしたコツを実体験をもとにしっかりお伝えしていきます。
乙女心の育て方に迷ったら、またこの記事を見返してくださいね。
また、動画では我が家の乙女心をお見せしながらお話ししています。こちらも合わせてご覧ください。
乙女心の基本情報
- 科:ベンケイソウ科
- 属:セダム属
- 原産地:中米
- 学名:Sedum pachyphyllum
- 生育期:春(3〜5月)、秋(9〜11月)
- 育てやすさ(5段階評価):★★★☆☆
- 増やし方:挿し芽
- 入手経路:ホームセンター、園芸店、ネットショップ
- 価格帯:300円〜600円
茎元から葉先に向かい肉厚でぷっくり膨らみをもちます。夏は緑色、冬は葉先がピンクに染まります。寄せ植えのポイントとしても可愛いですし、乙女心丼にしても可愛いです。
水を好むわりに湿潤が苦手です。梅雨~残暑にかけ土表面の蒸れには注意が必要です。
水を好むので、土が乾いた状態が数日~数週間続くと気根を伸ばし空気中から水分を給水しようとします。株が成熟すると、ある程度はほったらかしでも雨ざらしでも強い子に。
育てがいのある乙女心を、もっともっと増やす方法をこれからご紹介します。
乙女心の増やし方
乙女心の増やし方の前におさらい。
多肉植物は、主に2通りの増やし方があります。
一般的な多肉の増やし方
1つ目は葉挿しです。株から葉を採取し、茎との接着面にある成長点から発芽発根し新たなクローンを生み出します。葉挿しは、成長点を葉に残し採取しないと発芽発根しないので、丁寧にとる必要があります。
2つ目は、挿し木です。先端部分に葉を残し茎をカットします。カットした先端部分から発根し、残った株から発芽します。形が崩れてしまいますが、失敗が少なく残った株から1つ以上の新芽が育ちます。5つ以上新芽が育つこともよくあります。
乙女心の増やし方
一般的にセダムは増殖率が高く、葉挿しで簡単に増える品種が多い中、乙女心は葉挿しの成功率が非常に低いです。50個とって3個できればいい方です。
一枝からとれる葉は5~10程度。そのうち葉挿しがでるのは1つ。乙女心を増やすには非効率ですよね。
そこで!乙女心は挿し木で増やす!がもっともポピュラーでおすすめな方法です。
乙女心の挿し木を作る手順
乙女心の挿し木の作り方とその後のお手入れ方法をお話しします。
ステップ1:乙女心をカットする
乙女心の茎をハサミでカットします。
清潔なハサミを準備しておくと菌の繁殖や害虫を予防できます。事前に水道水で洗ったり除菌するだけでも予防になりますよ。
乙女心の茎を観察して、カット位置を探します。
カットした先端部分も親株も枯れない事が理想的なので、親株の成長が止まらないように、葉が2枚以上残る位置を探します。
健康な株なら茎だけでも子株がでてきますが、用心しておくのがベストです。
先端部分の茎は3センチあれば十分発根します。茎の成長点から子株が育つので茎が長い方が子株の量も増えます。
ステップ2:土に挿し肥料を与える
カットした先端部分は、新しい鉢に挿します。多肉植物用土に少量の培養土を混ぜて肥料分を与えます。根張りがよくなって梅雨から残暑に向けても体力作りになります。
3月~4月中旬までなら、もとの場所に戻し管理しますが、4月下旬~直射日光が強く気温も上がり始めたら風通しの良い明るい日陰で1か月ほど養生します。
ステップ3:水やりをする
カット後1週間したら水やりスタートです。1回目は表面を濡らす程度で、茎に刺激を与え発根を促します。さらに1週間後、根が張った頃に鉢底穴からでるほど水やりをします。細かい土やほこりを洗い流してくれます。
一方、親株にも液肥や肥料をあげるのをおすすめします。葉が減り体力が落ちたうえ子株を作り出すのに体力が必要になります。
水やりは少量で頻度を増やします。葉の数が減ったので一度に必要な水分量は減ります。が、子株をだすための水分は必要になりますので、今までの半分の量を目安にするとわかりやすいかと思います。
ステップ4:子株をカットする
カット後1か月~2か月ほどで親株から育った子株がちょうどいいサイズへ成長します。梅雨前なら子株もカットしても大丈夫です。1か月ほどで発根するので増やす事ができます。
さいごに
こうやって、徐々に株を増やしていきます。茎からぷっくりと発芽し子株がつく頃がとっても可愛いです。日に日に大きくなりますよ。
多肉植物って姿を楽しめるし、命の息吹を感じる事ができますよね。タニラーはよく「この子」という表現で多肉の話しをします。まるで自分の子供のようにw
それって新しい命を我が子のように愛おしく思ってるからだと思うんです。多肉にはそんな楽しみ方もありますよ。
ぜひぜひ、多肉植物の世界にはまってくださいね。