アナ雪やナルトも!ノルウェーの大人気コスプレ大会に潜入
ノルウェー最大級のコスプレ大会「デスコン」(Desucon)が、11月5日に首都オスロで開催された。
年3~4回開催されるデスコンには、毎回テーマがあり、今回は「デスコン:コスプレ&ジャパン」と、日本のポピュラーカルチャーに注目が集まった。会場には10代の姿が目立ち、毎回参加しているというリピーターが全国各地から集合する。
『アナと雪の女王』のエルサとアナの格好をしていたのは、2人のノルウェー人姉妹。シャルロッテさん(19)とアニケンさん(21)はアナ雪のファンで、趣味のコスプレがビジネスにもなっている。バースデーパーティーなど、子供向けのイベントにも招かれて参加することがあるという。ノルウェーは、『アナと雪の女王』の舞台になった国としても知られている。
デスコン常連者が多い中で、今回が初参加という4人組、ミアさん(13)、エッラさん(13)、ヘンリックさん(13)、クリスチャンさん(14)。「何か楽しいことをしてみたくて」、「ほかにやることがなかったから」と、好奇心が沸いて参加したそうだ。全員がポケモンGOのプレイヤーでもある。ポケモンの格好をして外を歩いていると、「あなたを捕まえてもいい?」と見知らぬ人から話しかけられることが楽しいと、ピカチュウのミアさんは語る。
友人と『NARUTO-ナルト-』のキャラクターの格好をしていたサカリアスさん(12)は、「色々なアニメキャラクターの格好をすることが楽しい」と話す。
マヤさん(17)とリサさん(17)は同じ高校に通う友人。ゲームからインスピレーションを受けて、自分たちで衣装をデザインしたという。主催者によると、毎年コスチュームを自分たちで手作りしてくる人が多いそうだ。
「さっき初めて出会った」と、会場で「友達になったばかり」だという人たちにも大勢出会った。
ノルウェーでは、日常生活ではコスプレをしている人はめったに見かけることがなく、メディアでも取り上げられることがない。まだまだ「変わった人たち」と見られている風潮があることは否めない。だが、ポケモンGOが流行ってからは、ピカチュウの格好をして歩いている男子の姿などが公衆の場で見かけられるようになった。
堂々と集まり、同じ趣味を共有する仲間たちに出会えるデスコンは、コスプレ好きにとって貴重な場となっている。