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今週末から強烈寒波 関東も雪の可能性

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
24日(日)の寒気。何か降れば雪になるような寒気が、特に西日本・沖縄で南下。

今週末は、強烈な寒波が日本列島にやってきます。特に九州など西日本で厳しい寒さとなり、大雪となる所もありそうです。関東も、23日(土)は一時的に雪の降る可能性があります。

関東、土曜の夕方前~夜に雪の可能性

23日(土)夕方の天気分布予報。曇りや雨の所も、一時的に雪が降る可能性はある。
23日(土)夕方の天気分布予報。曇りや雨の所も、一時的に雪が降る可能性はある。

23日(土)は、東日本の南海上を低気圧が通過します。この影響で、関東甲信では夕方前~夜を中心に、雪の降る可能性が出てきています。

今回は低気圧があまり発達せず、降水量が多くないため、18日(月)ほどのまとまった雪になることはありません。

関東平野では、ほとんど降らないまま終わる所もありそうですが、うっすら積もる可能性は考えて、念のための備えはしておきたいところです。

西日本・沖縄にとってかなりの寒波

24日(日)昼前の天気分布予報。
24日(日)昼前の天気分布予報。

今回、「数十年に一度の寒波」などと言われていますが、これは「九州など西日本・沖縄にとって」という意味です。

今週末~週明けに寒波の向かう先が、西に偏っているため、特に西日本で影響が大きくなり、沖縄で雪の可能性も出てきている状況です。

西日本では地元の細かな気象情報を確認し、停電しても暖をとれる備えや、水道管凍結の対策などをお願いします。

来週からはまた暖冬傾向戻る

この冬は日本付近で暖気が強く、寒波の南下しづらい状況が続きましたが、その間、シベリア方面では寒気がどんどん蓄えられ、強さを増した面があります。

暖冬だから生まれた強烈な寒波、と言えるかもしれません。

寒波には、持久走型と短距離走型があります。前者は一週間単位で大雪が降り豪雪をもたらすこともあり、後者は短時間・期間ながらも突発的な大雪をもたらすことがあります。

今回は後者で、来週なかば以降は、寒波が抜けて、また暖冬傾向が戻ってきます。ただ、この流れだと、2月も急に短距離走型の寒波が、何度かやってくることはありそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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