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鈴木誠也と吉田正尚の出塁率はどちらも.346。長打は47本ずつ

宇根夏樹ベースボール・ライター
鈴木誠也(シカゴ・カブス)Sep 6, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月6日、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)は、4打席に立ち、4打数0安打に終わった。一方、別の試合に出場した鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、4打席で4打数2安打。二塁打とシングル・ヒットを打った。

 この日を終え、吉田も鈴木も、シーズン出塁率は.346となった。厳密には、吉田のほうがわずかに上だが、その差はないに等しい。

 それぞれの月間スタッツは、以下のとおり。3月と4月は、合わせて1ヵ月としている。

筆者作成
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 前半と後半の出塁率は、吉田が.382と.279、鈴木は.342と.351だ。

 9月4日時点のシーズン出塁率は、それぞれ.352と.340。まだ、10ポイント以上の差があった(.001=1ポイントとして表記)。吉田は、9月3日と4日に2試合続けて4打数2安打を記録した後、2試合続けてヒットが出なかった。それに対し、鈴木は、9月3日から4試合連続マルチ安打。2人とも、この4試合に2本のホームランを打っていて、四球はない。鈴木は、4試合続けて二塁打を打っている。

 また、吉田と鈴木は、シーズン全体の長打も、47本で並んでいる。吉田は、ホームランが15本、三塁打が3本、二塁打は29本。鈴木は、ホームランが16本、三塁打が4本、二塁打は27本だ。鈴木の打数は、吉田より40少ない。

 なお、8月以降の29試合で鈴木が記録したOPS1.116は、このスパン(8月1日~9月6日)に100打席以上の172人のなかで4番目に高い。1.247のムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)、1.166のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)、1.129のフリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)に次ぐ。

 鈴木は、長打21本――ホームラン8本、三塁打2本、二塁打11本――も、このスパンの4位タイだ。こちらは、23本のオズーナ、22本のロドリゲスとトレイ・ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ)に次ぎ、ベッツとブライス・ハーパー(フィリーズ)の2人と並ぶ。

 現在、カブスは、ワイルドカードの2番手に位置し、地区首位とも1.5ゲームしか離れていない。レッドソックスは、ワイルドカードの3番手まで5ゲーム差のところにいる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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