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放置すると危険!?香水の保管について知っておこう

調香師・ゆうか調香師/フレグランスライフアドバイザー
香水の色が変化したり、ノズルが破損した例

こんにちは!香水のスペシャリスト、調香師・ゆうかです。
今回は香水の保管についてのお話しです。
香水の般的な保管期間と保管時の注意点、また長期に放置すると一体どうなるのか!?を実例を交えてご紹介します。

注意!香水を長期保管するとどうなるのか!?

まず、一般的な保管期間を超過して香水を保管するとどうなるのか?をお話しします。
一般的な保管期間の目安は後述しますが、それを過ぎても保管していると、色々な変化が起こってきます。

まずよく見られる変化は色や香りの変化です。

長期保存すると色が変化することがあります。
長期保存すると色が変化することがあります。

写真の香水は元はもっと色が薄いものでしたが、今は琥珀色になっています。

色が濃くなったり、異臭とは言わずとも元の香りから変化が見られることがあります。

また、瓶の劣化により生じる不具合もあります。

ノズル部分が破損して香水が溢れてきてしまいました。
ノズル部分が破損して香水が溢れてきてしまいました。

この写真は長期に保管していた香水瓶からある日突然香水が溢れてきたものです。

このようになることは稀でも、ポンプやノズル部分に入った香水が劣化することで詰まったようになるなどの不具合が生じることはよくあります。

香水はなるべく保管期間を目安に使い切っていただき、保管期間を過ぎたものはインテリアにして楽しむなどがおすすめです。

また、上記のようにある日突然中身が溢れてくるといったことも稀にあるので保管しているものも時々状態を確認してみてくださいね。

香水の保管期間の目安について

では一般的な保管期間はどのくらいでしょうか?

それは、開封済のものは1年、未開封のものは3年が目安だと言われています。

化粧水などと同じくらいの目安だと覚えておくといいと思います。

また、保管期間は同じでも保管方法によってはより早く劣化してしまうことがあります。

開封後劣化していくことは避けられないのでなるべく早めに使い切ることは前提ですが、香水の劣化を最小限にするために以下の点を参考にしてみてください。

・高温になる場所での保管は避ける(急激な温度変化を繰り返す環境を含む)

・直射日光の当たる場所での保管は避ける

・瓶の蓋はしっかり締めて保管する

・湿気の多いところでの保管は避ける

上記の点に注意して保管することで思わぬ劣化を防ぐことにつながります。

とは言え、これを守れば保管期間の目安を超過しても大丈夫!というわけではないのでなるべく早めに使い切ってくださいね。

また仮に目安となる保管期間内であっても異変を感じたら使用は中止してメーカーに問い合わせをする等の対応をお勧めします。

香りを目一杯楽しもう!

いかがでしたか?

せっかくお気に入りの香りに出会えたのだから、適切な方法で保管してしっかり楽しみたいですよね!

今回の記事を参考に、大好きな香りを目一杯楽しんでいただけますように。

素敵な香水ライフを!

調香師/フレグランスライフアドバイザー

中学生のときに初めて買った香水の感動が忘れられず、10年間務めた銀行を退職して調香師の道へ。ワークショップや動画を通じて初めて香水をつける方へのお役立ち情報からマニアックな香料の話まで、調香師ならではの視点で香水の魅力についてお伝えする活動をしています。ATELIERS AROMES & PARFUMS PARISフレグランス・デザイナー、パルファン・スタイリストディプロム保持。

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