グレタさんを取材 気候変動のスウェーデン少女は今 #Fridaysforfuture
気候変動の阻止を求めて、昨年スウェーデン国会前で学校ストライキを始めたグレタ・トゥーンベリさん。
今や、彼女の顔写真を見ない日はないほど、多くの国のメディアで活動はニュースとなっている。
気候変動のために飛行機には乗らないモットーで、電車などで欧州を移動し、各地の学校ストライキを盛り上げている。
グレタさんのSNSを見ると、スウェーデン国会前ではひとりでちょこんと座っているか、他国の学校ストライキで大勢の若者と一緒に写っている写真が多い。
- 母国では、今もひとりで活動をしているのだろうか?
- スウェーデンで彼女を応援する他の若者にも話を聞いてみたい
6月14日は、学校ストライキが開催される金曜日だったので、首都ストックホルムにある議会前へと足を運んだ。
彼女たちを見つけるまでに、時間はかからなかった。
議会前の橋の付近で、地球を救おうというスピーチをしている人たちがいた。
今や環境ニュースの顔ともなっているグレタさんは、たくさんの人に囲まれていた。
「グレタさんは私が知る中で一番クールな人」とマチルダさん。
「この運動を一人で始めたことは、本当にすごいと思う」とクララさん。
2人の活動を学校や保護者は応援してくれている。
グレタさんをサポートしているのは、若者だけではなかった。
「未来のための祖父母」
「未来のための研究者」
「未来のための作家」
「未来のためのアメリカ人」
と、ハッシュタグをつけて、様々な職種や立場の人たちがグループを作り、一緒に議会前に座っていた。
「スウェーデンの政治家には満足はしているけれど、気候変動のためにもっと動いてほしい」と話すのは、グレタさんと一緒に輪を描いて座っていたパスカルさん(18)とサミーナさん(17)。
各国で開催されている学校ストライキのデータを、サイト「https://www.fridaysforfuture.org/」でまとめているのは、アキーフさん。
「現在はおよそ160か国で抗議活動が行われています。3600の自治体で、おそらく4万人以上がこれまで参加しました」。
スウェーデンでは首都ストックホルムでの活動が一番規模が大きく、国内160か所で抗議活動が行われている。
「毎週金曜日、8~15時の間に議会前に人が集まります。昼食の時間になると人が増え、学校の先生が子どもたちを連れて見学に来て、彼らが私たちのために歌を歌ってくれることもありますよ」。
「グレタさんが、ひとりで議会前に座ることはもうありません。世界中からサポーターが駆けつけています」。
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最後に、もう孤独な闘いではないことをどう感じているか、グレタさんに直接聞いてみた。
「活動がこれほど大きくなるとは思わなかったので、驚いています。私は、とにかく行動にうつしたいという一心だったので」。
「こんなにもたくさんの人が来て、気にかけてくれていることに、大きな希望を感じています」とグレタさんは話した。
Photo&Text: Asaki Abumi