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WBA暫定スーパーバンタム級王者、ブランドン・フィゲロアの勝利後のコメント

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
21勝16KO無敗1分けとなったブランドン・フィゲロア(写真:REX/アフロ)

 チャーロ兄弟の前座に組まれたWBA暫定スーパーバンタム級タイトルマッチは、チャンピオン、ブランドン・フィゲロア(23)が、サウスポーの挑戦者ダミエン・バスケス(23)を第10ラウンド1分18秒でストップし、同タイトルを防衛した。

 試合後、フィゲロアは言った。

 「いい気分だね。バスケスは予想よりもずっとタフだった。頭から突っ込んで来るから、腹、顔面と打ち分け続けようと考えたし、スイッチも試みた。ヘッドバッドを食らうのはゴメンだから、アウトボクシングしてやろうと思った。

 終盤、バスケスは、かなりダメージを負っていたね。こちらは、ジャブが鍵だと感じていた。彼が生き残るために粘りを見せた点は認める。12ラウンドはもたなかったが、賞賛に値する戦いを見せたよ」

BZA PR/SHOWTIME Sports 提供
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 「試合中、父から『もっとリング中央でプレッシャーを掛けろ』と指示されたので、そのように戦ったんだ。アウトボクシングで試合をコントロールするつもりだった。バスケス陣営がどんな作戦を立てていたかには、関心が無かった。リングで戦うのは2人のファイターだからね。僕はプラン通りに攻撃し続けた」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 「実はちょっと拳に痛みを感じ、手数が減ってしまった。だから、足で捌いたよ。自分がサウスポーであるバスケスは、サウスポーが苦手だね。僕は距離を保ち、有効な角度からパンチを出したので優位に立てた。トレーニングキャンプも充実していたし、準備段階から勝利は確信できたよ」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 「今夜は、ファンがエキサイトする試合をお見せすることが出来たと思う。自分の強さも伝えられたんじゃないかな。同じクラスの誰とでも戦う気持ちがある。スーパーバンタム級で最強なのは僕だから、ファンが喜ぶ試合をしていくよ」

 次戦はWBA正規タイトルを持ち、IBFとの2冠王者でもあるウズベキスタン人、ムロジョン・アフマダリエフが相手か。あるいは、この日WBC同級王者となったお騒がせ男、ルイス・ネリとなるだろうか。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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