オートバイのあれこれ『イマ欲しい、空冷ビッグマシン』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今朝は『イマ欲しい、空冷ビッグマシン』をテーマにお話ししようと思います。
排ガス規制等が厳しい昨今、空冷エンジンというのはどんどん数が減っていっています。
とくに国産の大型モデルでは、今やもうほとんど空冷エンジン車がありません。
現行生産されているのは、カワサキの『W800』と『メグロK3』くらいでしょうか。
今回は、そのような現在にあって「ないものねだり」の原理(?)で余計に今欲しく思う空冷ビッグマシンをご紹介しましょう。
◆ヤマハ XJR1200
私が個人的に、最も復活してほしいと思う空冷マシンが『XJR1200』です。
スマートなボディデザインと迫力ある1200ccの空冷エンジンのマッチングが、改めて見ると新鮮ではないでしょうか。
同年代のカワサキ『ゼファー1100』を推す人もいるでしょうが、ゼファーはいかにもカワサキ車らしい重厚感が前面に押し出されていて、XJRと同じネイキッドモデルではあれど、魅力のベクトルは異なっていたように思います。
実際、ゼファー1100はXJR1200より車重が10kgほど重く、またXJRが前後17インチホイールだったのに対しゼファーは前輪がやや大きい18インチだったりしましたから、乗り味としてもゼファーは「ドッシリ感」を重視していたと考えていいでしょう。
XJRはそれに比べると、外観のシルエットは女性的、また足まわりの設計もオーリンズ製リヤショックが備えられるなど、見た目にも走りにも軽やかさ・スポーティさを求めた設計で、これがXJRならではのセールスポイントだったといえます。
空冷特有のメカニカルな味わいと、洗練されたデザイン&走りを楽しめるXJR1200は、復活しても売れそうな気がしますし、復活する価値も十分にあるように思います。