静岡のさわやか 混雑のうえ10月から「値上げ」で行く価値はあり? 地元高校生に聞く
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
静岡県の人気ローカルチェーンが、ハンバーグのさわやか。この3連休も多くの人が訪ねています。
そのさわやかでは、10月から値上げになることが決まっています。果たして、この価格でも行く価値があるのでしょうか? 今回は地元の高校生の声も交えて、考えてみます。
さわやかのハンバーグは、遠征して食べに行く価値はある?
さわやかの店舗は静岡県にしかなく、おおむね「御殿場・三島エリア」「静岡エリア」「掛川エリア」「浜松エリア」に分けると分かりやすいです。
※県外の人でも分かりやすい、新幹線の駅を基準としています。
東京方面から訪ねるなら、御殿場・三島エリア。最も混む御殿場プレミアム・アウトレット店は、土日祝日は開店直後に店頭配布の整理券がなくなることもあります。
同エリアのほかのお店も、土日祝日は混雑が激しく、店頭で整理券をもらい、周辺の喫茶店などで順番を待つケースが多いです。
さて、県外から訪ねた人が感じる、さわやかの第1印象は、落ち着きがありくつろげる店内。人数に関わらずボックス席に案内され、写真のように店員さんの数も多く、作業に追われていないため案内も丁寧です。
御殿場インター店では、店員さんに2、3質問したところ、丁寧に答えてくれた上、その後若い店長も登場し、さらに丁寧な回答がありました。
名物のげんこつハンバーグは、まずはひとかたまりで出てきますが、店員さんが切り分け、最終的に2つのハンバーグのようになります。
げんこつハンバーグの特徴は、げんこつのような形と大きさ、そして、熱々の鉄板でレアの状態から目の前で焼き上げてくれるエンタメ性です。(静岡県の商業高校に通う杉本さん)
このように、さわやかの特徴は、接客の丁寧さ(店員が多く、作業に追われていない)と、地元の高校生も指摘するエンタメ性にあります。
独自の半生のハンバーガーは好き嫌いがある?
店員さんが2つに切り分けたハンバーグは、ソースをかけて、最終的にこのような形に落ち着きます。初回は、ほとんどの人が選ぶオニオンソースがおすすめです。
そしてさわやか最大の特徴が、静岡県外では見かけないこの半生(はんなま)ぶりです。
げんこつハンバーグは牛肉を100%使っているため、とてもジューシーな仕上がりになっています。デフォルトの焼き方は、「半焼き」と呼ばれます。外はカリッ、中はとても柔らかい仕上がりになります。そのため。肉本来の味を楽しむことができます。(静岡県の商業高校に通う稲さん)
お店の公式サイトには、「半焼き」の用語はありませんが、地元ではこのように呼ばれているようです。地元の方はこの半生タイプに慣れていますが、県外の人が初めて食べると、やや違和感を持つこともあるようです。
筆者も、遠征1回目は?でしたが、2回目では抵抗がなくなり、3回目ではレアのステーキ感とハンバーグを同時に味わえる良さが分かってきました。個人差はあると思いますが、多少慣れは必要です。
ある店員さんによると、地元でも年配の方は「よく焼き」の注文が意外に多いとのこと。これは昔からのハンバーグに慣れているからと考えられ、先入観のない若い方は「半焼き」が好きなようです。県外からさわやかに遠征する場合は、ハンバーグに対する思い込みを、1度忘れて訪ねるのがおすすめです。
あるお店の店長さんによると、やはり家庭で作れるものはプロとして出したくないとのこと。そのため、海外の指定農場から始まる非常に手間がかかるプロセスで、安全を確保しながら通称「半焼き」を提供しているとのことです。
静岡のさわやか 混雑のうえ10月から「値上げ」で行く価値はあり?
10月から税込1540円になるげんこつハンバーグ。
内装の落ち着き、各テーブルの専有面積の広さ、店員さんが多くホテルレストラン並みの接客時間が取れること、家庭では食べられない独自の「半焼き」の牛肉100%のハンバーグ。
これらをあわせて考えると、1540円は適切な設定だと筆者は考えます。地元の方によると、初めて訪ねる際のキーワードは「げんこつ・オニオン・半焼き」です。
混雑を避けたい方におすすめしたい裏ワザは、連休明けの火曜日。
上の写真は、混雑で有名な御殿場インター店ですが、連休明けの午後に訪ね待ち時間はわずか5分! 人の心理として、連休明けに動く人は少ないため、平日に休みが取れる方にはおすすめです。
土日祝日に訪ねる場合、なるべく早い段階で整理券をもらい、周辺で買い物やお茶などをしながら待つのが、近年の主流です。スマホで順番の進み具合が分かりますので、タイミングを見て店舗に戻ります。
各店舗の待ち時間の目安は、下のページが便利です。