5日、東京・国立新美術館にて『ミシュランガイド東京2024』の セレクション発表記者会見が行われた。『ミシュランガイド東京』はアジア初のミシュランガイドとして07年に創刊。以来、毎年発行され、今回で16回目となる。

ミシュランの調査員が覆面調査をし、5つの評価基準をもとに合議制で評価。今年も三つ星、二つ星、一つ星、ビブグルマンほか各賞が発表された。

ミシュランガイドにおける星の位置づけは以下のとおりだ。

これ以外に、星は付かなくても、「価格以上の満足感が得られる料理」を提供している店を「ビブグルマン」として紹介している。

ラーメン部門は14年発行の『ミシュランガイド東京2015』から新設された。最新版では、ビブグルマンが19店掲載された。なんと今年は一つ星からはラーメンは姿を消した。

初掲載は3店

今回初めて掲載されたお店は「there is ramen」「Japanese Ramen 五感」「Ramen Break Beats」の3店だった。

ラーメン部門が創設されて、今年で9年となる。最初の数年間は鶏清湯をはじめとする綺麗な醤油ラーメンの受賞が目立ったが、近年は多様なラーメン店が掲載されるようになってきた。

東京・荻窪にある「there is ramen」は駅から離れた住宅街のど真ん中で行列を作る人気店。

しっかりと煮干しの効いた清湯スープに動物系で厚みをつけ、少し甘めのタレでまとめており、大変完成度が高い一杯だ。小さめのどんぶりになみなみ入ったスープも嬉しい。

喜多方ラーメンのような乗せ方のチャーシューは柔らかくて、いいノスタルジック感もあって良い。

新しさと懐かしさを兼ね備えた一杯で素晴らしい完成度だ。

東京・池袋の「Japanese Ramen 五感」は今年4月にオープンしたばかりの新店。「一風堂」の力の源ホールディングスに12年勤めた店主が繰り出す極上の一杯に早くも人気が沸騰。

「特上醤油らぁめん」は鶏清湯系に分類される一杯ではあるが、他店が裸足で逃げ出すクオリティ。

初めて食べた瞬間に、これから高い評価を受けること間違いなしと確信したが、オープン1年を待たずしての『ミシュランガイド』掲載は驚いた。

今回ビブグルマンに輝いたラーメン店は次のとおり。

『ミシュランガイド東京2024』は12月8日に全国の書店にて発売される。

※写真はすべて筆者による撮影