モジモジする子の5つの特徴【現役教師が解説!】
朝の会で、スピーチを頼まれたAさん。前に出てきたものの、両手を後ろで組んで、足をモジモジさせながら、なかなか話し始められません。クラスメイトの視線が気になるのか、下を向いたまま。私は、そっと「大丈夫だよ」と声をかけました。
子どもたちの中には、こんなふうにモジモジしてしまう子がいますよね。なぜ、子どもたちはモジモジしてしまうのでしょうか?
私の約20年の教師経験から、モジモジする子どもたちの特徴と、その子たちへの接し方について解説したいと思います。
モジモジする子の5つの特徴
1. 体が小さく縮こまる
自分の存在感を小さくしようとするかのように、肩を丸めたり体を縮めたりします。授業中に手を挙げたいのに、半分くらいしか手を上げられない子がいました。まるで「見つけてほしいけど、目立ちたくない」というメッセージのようでしたね。
2. 視線が下を向きがち
相手と目を合わせることを避け、床や自分の足元を見つめる傾向があります。給食当番のとき、配膳の準備はバッチリなのに、「いただきます」が言えず、ずっと下を向いていた子もいました。
3. 声が小さい
自信が持てないためか、聞き取れないくらいの小さな声でしか話せません。「はい」と返事をしても、まるで蚊が鳴いているような声の大きさ。でも、休み時間の親しい友だちとの会話では、意外とよく笑い声が聞こえてきたりするんですよ。
4. 手足をモジモジ動かす
緊張や不安を和らげるように、手遊びをしたり、足を組んだり解いたりを繰り返します。授業参観で、お母さんが教室の後ろに来ていることに気づいた瞬間から、机の下で足をブラブラし始めた子がいました。その仕草が何とも愛らしかったです。
5. 決断に時間がかかる
何かを選んだり決めたりするとき、なかなか決められずにモジモジしています。自己紹介で「えーっと…」と5分も悩んでいたTくん。周りがあたたかく待ってあげるなどのサポートが必要ですね。
まとめ
モジモジする子どもたちには、体を縮める、下を向く、小さな声、手足の落ち着きのなさ、決断の遅さといった特徴が見られます。これらは、その子なりの不安や緊張の表れなんです。
でも、こんな特徴があるからこそ、繊細で優しい心を持っていることも多いんですよ。私のクラスでモジモジしていた子が、困っている友だちに一番先に気づいて、そっと声をかけている場面を見て、胸が温かくなったことを覚えています。
ちょこっとアドバイス
最後に、保護者の皆さんへ。モジモジする我が子を見て、心配になることもあるでしょう。でも、焦る必要はありません。むしろ、その繊細さを大切な個性として認めてあげましょう。私の経験上、モジモジする子は、安心できる環境があれば、驚くほど生き生きと活動できるようになります。
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