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間も無くキックオフ! 吉田麻也率いるギャラクシーが西地区決勝に進出!

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 吉田麻也がキャプテンとしてチームを牽引するLAギャラクシーが、ミネソタ・ユナイティッドを6-2で下し、MLS(メジャー・リーグ・サッカー)西地区決勝に駒を進めた。今季、ホームであるディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークで行われた19試合で、未だ無敗。昨シーズン8勝14敗12分で、同14チーム中13位に終わった姿からは、想像し得なかった躍進だ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 2024年シーズン、ギャラクシーはホームで15勝0敗4分と無敗記録を維持している。2024年5月25日以降、ディグニティ・ヘルス・スポーツでは13連勝。特筆すべきは背番号10のMF、リキ・プッチだ。3月30日から、ホームゲーム14試合連続で得点に絡んでいる。つまり、ゴール、あるいはアシストをマーク中だ。10ゴール、13アシストは、エース番号に相応しい仕事ぶりと呼べる。ゲームメイク、チャンスメイク、決定力と、バルセロナ育ちだけのことはある。

 バスコ・ダ・ガマから移籍してきた23歳のブラジル人FW、ガブリエル・ペクも、13ゴール、12アシスト。セルビア人ストライカー、デヤン・ヨヴェリッチが13ゴール、5アシスト。ガーナ代表FWのジョゼフ・ペインツィルも、9ゴール、8アシストと各々が存在感を見せている。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 ギャラクシーは、現地時間11月30日(土)19時キックオフで、シアトル・サウンダーズFC戦を迎える。会場は、レギュラーシーズンの順位が上であるギャラクシーのホーム、ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークだ。ギャラクシーのファンは、燃え滾っている。

 両チームが西地区決勝で火花を散らすのは52回目。これまでの戦績はギャラクシーの17勝20敗14敗。リーグ戦における対シアトル戦のギャラクシーは、11勝14敗14敗。プレイオフで4勝3敗0敗、ラマー・ハント全米オープンカップでは2勝2敗という結果である。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 正直なところ、筆者は西地区ファイナルはギャラクシーと地元のライバル、LAFC戦にMなると見ていた。LAFCがシアトルを下す予想を立てていたのだ。レギュラーシーズンにおけるLAFCとギャラクシーの勝敗数は同じ。得失点で、僅か1ポイント上回ったLAFCが1位でギャラクシーは2位だった。しかし、LAFCは準決勝でシアトルに1-2で涙を呑んだ。

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 キャプテンとしてギャラクシーを引っ張る吉田は「まだ、何も成し遂げていない」と繰り返す。しかし昨シーズン、地区ビリ2だったチームをよくぞここまで再生させたと舌を巻かずには折れない。無論、彼だけの仕事ではないが、30日も何かやってくれそうだ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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