食べ物が食べづらい。そんな方は注目です!介護食ってなに?3分でわかる介護食とは?
初めまして。介護頑張る栄養士のめぐねこです。その名の通り身内の介護をしている栄養士です。
◆「介護食って一体、どんなもの?」
そもそも「介護食」と一言に言われても、「どんなものが介護食かよくわからない」という方は多いのではないでしょうか?
「食べ物が今までのように噛むのが疲れる」「飲み込みづらくて、むせてしまう」など食事に関する悩みを抱えているかたは意外といらっしゃるのではないでしょうか?
介護食とは、噛む力や飲み込む力が衰えた人でも無理なく食べられるように、特別な処理をおこなった食事のことです。
最近は、ドラッグストアなどで「介護食品」コーナーもを見かけるようになりましたが、小さいレトルト食品が200円を超えていて「高い!」と思われる方もいませんか?
レトルト食品以外にも、「栄養補助食品」売り場でカップタイプの飲料をみかけることも増えてきました。こちらも、介護食の部類に入ります。
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特に、上記の商品はドラッグストアなどで見かけること多いと思います。
◆市販の介護食品が高い理由
レトルト食品でしかも量が普通の商品より少ないのに、高いなんてどうして?と疑問に思う方もいるかもしれません。しかも一般的なレトルト食品ならスーパー等の特売では100円位になるのに、なぜ?
その理由は「噛むことや飲み込む力が弱くなった方向けの食事」だからです。
一般的なのレトルト食品と違い、「柔らかさ、大きさ、飲み込みやすさ、栄養価」が普通の物に比べて細かく分類されています。
柔らかさや刻み方によって、ペースト状、ゼリー状、流動食と細かく分けられています。栄養も少量でも多くの栄養が摂れるようになっています。
「介護食」とひとくくりにいってもこれだけ細かく分かれるのですから作る側にとっては、大きな負担になりますよね。
こうした作る手間と栄養が考えられているので一般のレトルト食品と比べて高くなってしまいます。
◆誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)ってなに?
普段何気なく行っている「噛んで飲み込む」という動作も、実はとても複雑で噛むことで力を使い、飲み込むためのタイミングが大切でこれらの動作を間違えると誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)へのリスクが高まります。
食べ物や唾液などを飲み込む働きを「嚥下(えんげ)」といいます。嚥下した食べ物や唾液などは、口から食道へと送られます。本来は食道に送られるものが、誤って気道に入り込んでしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。この誤嚥によって起こるのが「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」です。誤嚥性肺炎は、65歳以上の高齢者に起こる肺炎の多くを占めています。
高齢になるほど誤嚥性肺炎での死亡率も上がる為、「栄養」と同時に「安全」を優先した食事を食べることが大切になってきます。
そこで、少しでも安心して食べてもらえる手軽な食品としてレトルトの介護食がとても便利になってきます。
ですが、毎食利用していては家計の負担は大きくなってしまいます。
◆気をつけて!介護食と離乳食のちがい
介護食と離乳食、ぱっと見、同じように見えますが中身は全く違います。
介護を必要とされている方と、これからさまざまな食事を少しずつ食べ始めるという赤ちゃんでは必要な栄養が全く違います。なので、「見た目が似ているから、同じでいいよね」というのは間違いです。これだけは絶対にやめてくださいね。
今回は「介護食」について簡単に説明させていただきましたが、次回からはスーパーやコンビニエンスストアなど身近な場所で購入できて、特別なものを使わない食事をご紹介していきたいと思います。また、食事を作る人にとっても、簡単で無理のないものをご紹介していきます。