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準プレーオフ初戦は4位NCが3位SSGに勝利 代打キム・ソンウクが8回に決勝弾<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
代打決勝弾のキム・ソンウク(写真:NCダイノス/初報から差し替え)

KBOリーグのポストシーズンは22日から準プレーオフがスタート。公式戦3位のSSGランダーズとワイルドカード決定戦を勝ち上がったNCダイノスが、SSGの本拠地インチョンSSGランダーズフィールドで対戦した。

試合はSSGのロエニス・エリアス、NCのシン・ミンヒョクの両先発投手が好投。7回まで両チーム得点がないまま8回に突入した。

8回表、NCはこの日初めて先頭打者が出塁。エリアスからチーム3本目のヒットとなるショートへの内野安打で無死一塁とした。1死後、NCは代打にキム・ソンウクを起用。キム・ソンウクはエリアスの初球のチェンジアップをとらえると、打球はレフトフェンスを越えた。キム・ソンウクの均衡をやぶる一発でNCが2-0とリードした。

SSGはその裏1点を返すも、NCも9回表に2得点。盗塁2つがその後の2本のタイムリーにつながった。4-1でNCリードの9回裏、SSGはハ・ジェフンに2ランが飛び出すも及ばず、NCが4-3で勝利し準プレーオフ初戦を制した。

決勝弾を放ったキム・ソンウクはプロ12年目の30歳。高校時代は第9回アジアAAA野球選手権に韓国代表で出場し、近藤健介(現ソフトバンク)らの日本代表と対戦した。また2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップにも参加している。今季、軍服務を経てチームに復帰。外野のポジション争いからは一歩後退しているが、この日は代打で大きな役割を果たした。

準プレーオフは5戦3先勝制。上位チームにアドバンテージはない。

⇒ 2023年 KBOリーグポストシーズン日程表

◇10月22日(日)の結果

・準プレーオフ第1戦

 SSG 3-4 NC(インチョン)

 勝:キム ヨンギュ

 敗:エリアス

◆「ロッテの新監督に前トゥサンの名将」

ロッテジャイアンツは20日、来季から指揮を執る新監督にキム・テヒョン前トゥサン監督が就任すると発表した。契約期間は3年、契約金、年俸ともに6億ウォン(約6,600万円)。同監督は2015年から22年までトゥサンを率いて7年連続韓国シリーズに進出、チームを3度王者に導いた実績がある。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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