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【プレミア12】予選落ちの韓国が豪州との最終戦に勝利 DH出場のキム・ドヨンが2ラン含む4打点の活躍

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
追加点となる2ランを放ったキム・ドヨン(写真:スポーツ朝鮮)

野球の国際大会、第3回WBSCプレミア12のオープニングラウンド・グループB。前日17日の他チームの結果により予選敗退となる3位以下が確定した韓国は、5戦目の最終戦でオーストラリアと対戦した。

細かい雨が降り続く天母棒球場で行われたデーゲームは、キム・ドヨンが2本の適時打と2ランの3安打4打点の活躍。韓国が5-2で勝利した。

オ  0 0 0  0 1 1  0 0 0 2

韓  0 0 1  2 0 2  0 0 X 5

韓国は16日のドミニカ共和国戦でのサード守備時に、左股関節を痛めたキム・ドヨンが3番指名打者で先発出場。3回裏の2打席目にセンターへ先制タイムリー、4回の3打席目にはレフトに適時打を放った。

さらに6回の第4打席にはレフトに今大会3号となる2ランを放ち5-2とリードを広げた。

韓国の先発コ・ヨンピョは4回2死まで打者11人をパーフェクトピッチング。初ヒットを喫したところでマウンドを降りた。2番手以降は小刻みなリレーで7投手がオーストラリア打線を2点に抑えた。

韓国は3勝2敗でオープニングラウンドを3位で終了した。グループBは17日の時点で4勝している日本の1位通過が決定。18日夜に行われる試合で台湾が仮にキューバに敗れ、韓国と3勝2敗で並んでも両者の直接対決で台湾が勝利しているため台湾の2位、予選突破が確定している。

試合後、リュ・ジュンイル監督は「今大会は先発投手の戦いで負けたのではないかと思っている。問題点をひとつずつ整理して十数カ月後に訪れるWBCでは本選に行けるように研究します」と話した。

⇒ プレミア12韓国代表一覧 日程と結果(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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