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【プレミア12】韓国が6点差ひっくり返してドミニカ共和国にヒヤヒヤの逆転勝ち キム・ドヨンは負傷交代

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
決勝三塁打を放ったパク・ソンハン(写真:スポーツ朝鮮)

野球の国際大会、第3回WBSCプレミア12のオープニングラウンド・グループB。韓国は4戦目でドミニカ共和国と対戦し、前半戦は完全に劣勢も6点差をひっくり返して9-6で勝利した。

ド  0 1 0  3 1 1  0 0 0 6

韓  0 0 0  0 0 4  0 5 X 9

韓国はドミニカ共和国の先発フランクリン・キロームから5回2死まで1人も走者を出すことなく抑えられた。

一方、ドミニカ共和国は6番のアリエスメンディ・アルカンタラに2本のホームランが飛び出すなど韓国投手陣から得点を重ね、6回表を終わって6-0とリードした。

追う韓国は6回裏、キローム降板後の2番手投手の連続四球でチャンスを作ると、3番手投手のエラーの間に二者が生還。その後、2本の適時打で2点を追加し4-6と2点差に迫った。

さらに韓国は8回、途中出場の3番ナ・スンヨプのヒットで口火を切ると、5番パク・トンウォンのヒットで1死一、三塁のチャンスを作った。この場面で7番ソン・ソンムンがライト前ヒットを放ち5-6として1点差に。

2死二、三塁となったところで8番パク・ソンハンが右中間をやぶる三塁打を放ち、二者が還って韓国が7-6と逆転に成功した。さらに韓国は2点を追加しこの回5得点。9-6とした。

試合後、決勝打のパク・ソンハンは「初球のストレートがものすごく速く、直球にフォーカスを合わせていたが4球続けて変化球がきた。その間にある程度変化球の軌道がわかったので、(フルカウントでの)変化球にしっかりと対応できたのだと思う」と話した。

なおこの試合の6回表の守りで三塁手のキム・ドヨンがベース上での走者へのタッチ時に左股関節に違和感が生じ交代した。今後の出場についてリュ・ジュンイル監督は「あす以降の状態を見て決める」と話した。

韓国は2勝2敗に。ドミニカ共和国は1勝2敗となった。韓国はあす試合がなく、18日にオープニングラウンド最終戦でオーストラリアと対戦する。

⇒ プレミア12韓国代表一覧 日程と結果(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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