注目の独立リーグ・日本海オセアンリーグの開幕戦が決定!
■各球団のホーム開幕戦を発表
昨年誕生し、今年から正式に活動を始める独立リーグの日本海オセアンリーグ。その開幕戦が決まった。とともにさまざまな発表があった。
発足当時、リーグの黒田翔一代表が明かしたように、公式戦はおもにセントラル形式で開催される。富山GRNサンダーバーズ、石川ミリオンスターズ、福井ネクサスエレファンツ、滋賀GOブラックスのいずれかの本拠地で1日に2試合、つまり4球団の選手たちが一堂に会するというわけだ。
開幕戦の日程、対戦カードは下記のとおりである。(参照⇒日本海オセアンリーグHP)
■各球団の監督
石川球団の監督も決定し、4球団ともシーズンに向けて動きだしている。監督プロフィールと球団からの推しコメントを紹介しよう。
富山GRNサンダーバーズ・吉岡雄二
1971.7.29生/189cm・90kg/右投右打/東京都
帝京高
読売ジャイアンツ(90~96)
大阪近鉄バファローズ(97~04)
東北楽天ゴールデンイーグルス(05~08)
ヌエボラレド・オウルズ(09)
愛媛マンダリンパイレーツ(11~13)
富山サンダーバーズ/富山GRNサンダーバーズ(監督・14~17)
北海道日本ハムファイターズ(打撃コーチ・18~20)
富山GRNサンダーバーズ(監督・21~)
《富山球団のコメント》
「独立リーグ・NPBでの豊富な経験を生かして、選手の能力を開花させる監督です」
石川ミリオンスターズ・後藤光尊
1978.7.27生/175cm・75kg/右投左打/秋田県
秋田高―川崎製鉄千葉
オリックス・ブルーウェーブ/オリックス・バファローズ(02~13)
東北楽天ゴールデンイーグルス(14~16)
オリックス・バファローズ(内野守備走塁コーチ・19~打撃コーチ・20)
石川ミリオンスターズ(野手コーチ・21、監督・22~)
《石川球団のコメント》
「選手個人の特性を活かし、ワンプレーを重要視している監督です!」
福井ネクサスエレファンツ・南渕時高
1965.10.29生/170cm・70kg/右投右打/大阪府
天理高―青山学院大―東芝
ロッテオリオンズ/千葉ロッテマリーンズ(90~97)
中日ドラゴンズ(98~99)
オリックス・ブルーウェーブ(00)
信濃グランセローズ(打撃コーチ・17~21)
福井ネクサスエレファンツ(監督・22~)
《福井球団のコメント》
「愛を持って選手の指導にあたってくれる監督です。野球の指導だけではなく、人間形成も手を抜かない人格者です」
滋賀GOブラックス・柳川洋平
1986.2.25生/183cm・95kg/右投右打/神奈川県
平塚学園高―新日本石油ENEOS―西球倶楽部
福井ミラクルエレファンツ(08)
福岡ソフトバンクホークス(09~12)
滋賀ユナイテッドBC/オセアン滋賀ブラックス/滋賀GOブラックス(監督・19~)
《滋賀球団のコメント》
「野球に対してストイックで、選手に寄り添う監督です」
■運営体制と公式戦ルール
運営体制、公式戦ルールも明らかにされた。
■選手契約の変更点について
選手契約については、昨年のリーグ設立会見での発表からやや変更がある。リーグ事務局長の大久保裕貴氏はこう説明する。
「会見のときにベンチ入り人数を18人と言ったが、当初の予定より公式戦の試合数を増やしたことによって、18人では回らないという結論に至り、ベンチ入り人数を5人増やすことにした。その結果、契約形態を分けて差をつけようということになった」。
契約選手23人の内訳をN契約選手は14人以上、O契約選手は9名以内とし、練習生であるL契約選手は各球団の裁量で保有する。
「また、契約形態を分けることで選手間の競争力を上げたいという狙いもある。契約の変更は球団によるが、成績によってシーズン中に何度でも契約の入れ替えを行う。現状に満足してほしくないから」。
独立リーグの中でも破格の報酬額が提示されている。それによって、そこに甘えてしまうことがないよう、常に危機感をもってプレーしてほしいという思いがあるという。
試合数増加により保有選手を増員したことと、選手の競争意識を煽るという両方の要因から、このような契約形態が誕生したということだ。
■船出に向けて
さらに日本海オセアンリーグでは現在、審判員を募集している。選手と同じで、独立リーグからNPBへとステップアップする審判も増えてきた。これも一つのチャンスだ。(審判員募集について)
また、誕生したばかりのリーグ事務局でも職員を募集している。野球が好きな人、スポーツビジネスに興味ある人にとって、やりがいのある仕事だろう。(職員募集について)
産声を上げたばかりの新しい独立リーグ・日本海オセアンリーグ。3月1日にはキャンプインし、シーズンに向けて鍛錬を積む。
今後どのようなリーグに発展していくのか楽しみである。
(写真提供:日本海オセアンリーグ)