「どん兵衛」の「ラーメンスープ」と「天ぷらそば」の意外過ぎる組み合わせ
天ぷらそばなのにラーメンスープ
今回は、日清食品の「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば」をレビューします。天ぷらそばといえばつゆは当然、かつお節や昆布などが使われる和風だしが相場なのですが、この商品では「ラーメンスープ」を合わせる意外性が売りとなっています。
「ラーメンスープ」は「豚の旨みに黒胡椒をきかせた醤油スープ」とのことで、和風だしではありません。ラーメンスープとそばの意外性はもちろん、ラーメンの具に天ぷらというのも見かけないですよね。
意外性だらけの組み合わせなのに、それを「特盛」という後に引けないボリュームで登場させています。
今回の「天ぷらそば」以前にも、「ラーメンスープ」と「きつねうどん」を組み合わせた「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? きつねうどん」という商品が出ていました。
鶏ガラベースのラーメンスープとうどんやお揚げが何の違和感もなくマッチしていましたが、今回は果たしてどうでしょうか。
「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば」の内容物
「日清のどん兵衛 特盛 ラーメンスープの!? 天ぷらそば」の内容物は、「液体スープ」と「あとのせサクサク天ぷら」の別添袋が2つと、「特盛」の麺と小さなナルトが入っています。別添袋2つはどちらも後入れ。
麺は95グラム。レギュラー商品の「特盛天ぷらそば」は100グラムなのでそれより少ないですが、「スーパーカップ」や「でかまる」など一般的な大盛カップ麺は90グラムなので、それよりは多くなっています。
ラーメンスープとそばの相性は?
豚の旨みを効かせた醤油味のラーメンスープに、油揚げ麺のそばと天ぷら、ナルトが合わせられています。
ラーメンスープとは言ってもいつものつゆと同じ醤油色なので、見た目は「どん兵衛天ぷらそば」とそれほど大きな違いはないように見えます。
豚の旨みや豚脂を効かせた甘み強めの醤油味のスープ。胡椒やニンニク、生姜によってラーメンスープらしい味に仕上げられていますが、色味だけならそばつゆと見分けがつきません。
かつおや昆布といった和風だしが入っていないため、そばと合わせると最初は違和感があるものの、そばつゆと共通する強めの甘みがだんだん違和感を取り除いていき、口が慣れておいしく感じられるようになってきます。
ある程度ミスマッチの面白さを狙った商品だと思われるので、面白さだけ考えるならそばつゆと同じ醤油味ではなく、味噌味とか豚骨味のスープの方が意外性があって良さそう。
ラーメンスープと天ぷらの相性は?
天ぷらは、いつもの「どん兵衛」と同じくあとのせタイプ。サクサクした軽い食感が特徴的です。今回は「特盛」ながら、レギュラー商品の「特盛天ぷらそば」に入っている特盛専用の大きな天ぷらではなく、通常サイズの「天ぷらそば」に入っているサイズでした。
いつもは和風だしのつゆと合わせており、天ぷらがラーメンに入っていることはまずないですが、今回のスープは和風だしではなくても甘さが天ぷらと相性が良かったです。
天丼のタレも甘い醤油味なので、甘い醤油味と天ぷらの相性がそもそも抜群なんですよね。反面、意外性はないので多少面白みに欠けるようにも映りました。
確かに「やってみたらうまかった」
ラーメンスープと天ぷらそばの組み合わせは意外で奇抜に映りますが、食べてみると甘い醤油味のスープはそばとも天ぷらとも相性が良く、パッケージに書かれている通り「やってみたらうまかった」組み合わせでした。
ただ、あまりに違和感がなかったため、ミスマッチによる意外性や面白みはなく、奇抜な味を求めるなら多少物足りなさが残ります。ぜひとも豚骨スープや味噌スープでも「きつねうどん」や「天ぷらそば」をやってもらいたいですね。