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K-POPアイドルたちが日本で過ごす「リアルな日々」をGFRIENDが赤裸々に語った!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
GFRIEND(写真提供/キングレコード)

現在、日本には数えきれないほどのK-POPガールズグループが進出している。最近では、来年ドームツアーを控えるTWICEや、BLACKPINK(ブラックピンク)が絶大的な支持を得ており、Red Velvet(レッド・ベルベット)、MOMOLAND(モモランド)、Berry Good(ベリーグッド)などがその後を追う格好だ。

そんな中で日本での活動に弾みをつけているのが、GFRIEND(ジーフレンド)だ。

10月に初の日本オリジナルシングル『Memoria / 夜(Time for the moon night)』を発売し、池袋サンシャインシティ噴水広場にてフリーライブも開催。着実にその認知度を高めている。

ただ、メンバーたちは現状に浮かれてはいない。メンバー最年少で人気ファッション誌『Popteen』の専属モデルにも抜擢されたオムジも語る。

「日本で活動していた先輩たちの動画も、たくさん見て勉強しました。ステージの上での振る舞いとか、インタビューの時のコメントとか。やはり先輩たちがいてくれたから、私たちもこうやって頑張れるんだなと感じています」

今は多くのグループが韓国音楽界特有の“7年目の呪い”によって解散か活動休止になってしまったが、KARAや少女時代など、“第2次韓流ブーム”を巻き起こしたK-POPガールズグループたちが長年の試行錯誤を重ねた姿が、今をときめく彼女たちの参考になっている部分もあるのだろう。

GFRIENDも、そういった先輩たちの背中を追いかけながら日本での活動を続けているわけだが、彼女たちに聞きたかったのは「韓国と日本の違い」についてだ。実際に日本で活動を重ねることで、似て非なる違いを感じることはあるのだろうか。

「実は、思ったよりも韓国との違いを感じることがあまりないんですよね」と切り出したのは、ソウォンだ。

「日本でもいつも大勢のファンの方々が温かく迎えてくれますから。韓国と日本の違い強いて言えば、日本で新しいスタッフの方にたくさんお会いして、心機一転したことくらいでしょうか。韓国同様、日本のスタッフのみなさんもとても親切に接してくださるので、不便を感じたことはないです」

むしろ日本のファンたちが送ってくれる声援と愛情に感激させられてばかりだという。

デビュー当時から“絶対的エース”と呼ばれるが、「最近もとあるサプライズもありました」と前置きしたあとで、こんなエピソードを教えてくれた。

「池袋でのフリーライブとき、日本のBUDDY(バーディー:GFRIENDファンの愛称)のみなさんが、私の誕生日を祝ってくださったんです。実は1週間ほど過ぎているにも関わらず、韓国語でバースデーソングまで歌ってくれて、本当にびっくりしましたし、感動しました。この場を借りて改めてお礼を伝えたいです。BUDDYのみなさん、本当にありがとうございました」(ユジュ)

池袋でのフリーライブの様子(写真提供/キングレコード)
池袋でのフリーライブの様子(写真提供/キングレコード)

当時の感激を隠せないような表情のユジュの言葉に、何度もうなずくメンバーたち。GFRIENDが日本での活動に充実感を得ていることが読み取れたが、メンバー全員が一様に相槌を打つ話題もあった。

「控え室にはかならず美味しいものがある。この点においても韓国も日本も変わりません」と、ソウォンがいたずらっぽく冗談を言った瞬間だ。

振り返れば、2年前のインタビューでも「日本料理が大好き」と口を揃えていたGFRIENDである。

ユジュは今回の滞在期間中に「毎日3食、目新しい料理ばかり食べているんです」と満足気で、隣に座っていたソウォンも「太って帰りそう〜」と苦笑い。

特に元気ハツラツの “色白美肌アイドル”とされるイェリンは、「日本で衝撃的なパンケーキに出会った」と、かなり熱心に語っていたほどだった。

「もともとデザート系が好きなんですが、先日お台場で食べたパンケーキがものすごく美味しかったです。今も食べたいのをグッと我慢しているくらい。本当に理想的な味と食感でした。一口食べた瞬間、これは独り占めしたいと思いましたね」(イェリン)

意外だったのは、日本でのプライベートの過ごし方だ。リードボーカルのウナは、オフの日に起こったこんなエピソードも教えてくれた。

「滞在していたホテルの近所に公園があって、夕方になると散歩をしたりしました。人も少なくて、みんなとはしゃいだりして。ユジュが芝生でタンブリングをやってくれて、動画を撮りながら遊んでいました。そういう自由な時間を過ごせることも、日本での良い思い出になっています」(ウナ)

また、街を歩くとき、不意に自分たちの歌が聞こえたりすると「ドキドキするし、嬉しい」(オムジ)という。

先日、韓国の人気オーディション番組『プロデュース48』でGFRIENDの『耳をすませば』が課題曲として登場した時も、感慨深かったらしい。

IZ*ONEのメンバーに加わったHKT48の矢吹奈子は、この曲をカバーする際にメインボーカルを務めて話題を集めていたが、それを見守ったオムジは「みんな上手くてびっくり」という。

イェリンも語る。

「私たちも『耳をすませば』の振り付けを覚えることが大変でした。なのに、『プロデュース48』の練習生たちは私たちよりずっと短期間で全部覚えたんです。その姿を見て、すごいなと思いました」(イェリン)

韓国では次々とデビューする新人アイドルたちから“目標”にされる存在として、走り続けているGFRIEND。「それでも日本では私たちが新人同然」と謙遜するが、大きな夢を持っている。ソウォンは、ちょっと照れくさそうに笑いながらも力強く言った。

「いつか…、東京ドームに立って、BUDDYのみなさんと楽しくライブができればいいなと思いっています」(ソウォン)

リーダーの重みのある一言にメンバー全員が静まり返ったと思いきや、次のイェリンのコメントでメンバーたちが一気に盛り上がった。

「テレビCMのモデルにもなってみたいですね。何系がいいかって?うーん、やはりミルクでしょうか。メンバーたちはファッションブランドやコスメのCMをやりたがっていますけど。ただ、まずは私たち、テレビに出ることが先決ですよね」(イェリン)

日本のファンたちと記念撮影(写真提供/キングレコード)
日本のファンたちと記念撮影(写真提供/キングレコード)

最後に、これからの日本活動に対する意気込みを伺うと、インタビュー中ずっとメンバーたちを微笑ましく見守っていたシンビが、満を持して口を開いた。

「GFRIENDは、メンバー1人ひとりが本当に魅力が多くて、無限の可能性があるグループだと思います。日本の方々がその魅力に気付いていただける日まで、GFRIENDは走り続きます。今後もいろんな姿、いろんな曲、いろんなパフォーマンスを披露できるよう、頑張ります。来年は日本でツアーも予定しているので、BUDDYのみなさんにはぜひ楽しみに待っていてほしいですね」

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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