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【ソフトバンク・ファーム】若鷹打線が活発!猛打賞の水谷瞬が掲げる「3年目の目標」

田尻耕太郎スポーツライター
三回裏、ソフトバンクの水谷外野手が中越えの適時二塁打を放つ(筆者撮影)

谷川原が5番スタメンで2号

 4月9日、福岡ソフトバンクホークス二軍は、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグ公式戦で広島東洋カープ二軍と対戦した。

【4月9日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1205人】

広島     000004010 5

ソフトバンク 01510000× 7

<バッテリー>

【C】●遠藤(1勝2敗)、畝、今村、菊池保、中崎――中村奨

【H】◯スチュワートJr.(2勝0敗)、田中、S大関(1セーブ)――九鬼

<本塁打>

【H】谷川原2号

<スタメン>

【C】2中村奨 6小園 9桒原 8高橋大 7正随 5林 3木下 D持丸 4韮澤

【H】4三森 6川瀬 8上林 3リチャード 9谷川原 2九鬼 5増田 D井上 7水谷

<戦評>

 ソフトバンクが序盤に得点を重ねた。二回に谷川原が右越えに2号ソロを放ち先制。三回には集中攻撃を見せた。1アウト一塁からリチャードがライトへ適時二塁打を放ち2-0とすると、なおも1アウト満塁から増田の2点適時打、広島の中村奨の牽制悪送球、水谷の適時二塁打で得点を重ねてこの回一挙5点を奪った。四回にもリチャードの2打席連続となるタイムリーで1点を追加し、この時点で7-0とリードを広げた。

 勝利投手はスチュワートJr.で2勝目。全体的に球が高かったが、それでも力強い速球で広島打線を封じて5イニングは「0」を並べた。六回に4失点したが、次の回も続投。7回4失点の投球に倉野コーチも一定の評価を与えていた。

 最終回は大関が1回0封して初セーブを挙げた。(了)

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猛打賞の水谷瞬「継続して打つのが大切」

 ソフトバンク3年目の水谷瞬外野手が4打数3安打1打点と活躍した。

「今日は凡退した最初の打席以外は、3本のヒットとも内容が良かったです」と納得顔。特に2打席目は広島先発で一軍でも実績のある遠藤淳志から中越え適時二塁打を放った。

 この固め打ちで打率を.318まで上昇させた。「まだシーズンが始まったばかりなので」と3割到達に照れ笑いをしたが、「今季は打率にこだわりたい」と意気込む。

 もともと「ヤンキースのスタントン選手が憧れ」と話すように長打力を持ち味とするが、今季は一軍昇格の近道が何かを考えて発想を少し変えた。

「ホームランは確かに目立つ。だけど、継続して打っていかないとアピールにはならないですから」

 ファーム公式戦の開幕前には、2年連続で自主トレを一緒に行った松田宣浩先輩からも連絡をもらい、「数字を残さなアカンぞ」とゲキを飛ばされた。

 今春のキャンプでは主力のA組に一日体験とはいえ初めて参加。藤本博史二軍監督も「あの一日で本人のヤル気が変わったようにも見えた」と期待を寄せており、一軍デビューに向けてこのアピールを続けていきたいところだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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