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バイデン大統領が応援するチームは!? トランプ前大統領はヤンキース、オバマ元大統領はホワイトソックス

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジル・バイデン(左)とジョー・バイデン December 14, 2020(写真:ロイター/アフロ)

 ジョー・バイデン大統領は、4月1日にナショナルズ・パークで行われる、開幕戦の始球式に登場しない。ワシントン・ポストのチェルシー・ジェーンズやCNNのミーガン・バスケスらが、そう報じている。昨年11月に、ワシントン・ナショナルズは始球式に来てもらいたいとバイデンに伝えていた。

 1910年のウィリアム・ハワード・タフト以来、ほとんどの大統領は、在任中に開幕戦で始球式にボールを投げてきた。例外は、ジミー・カーターとドナルド・トランプの2人しかいない。

 そして、タフトをはじめ、多くの大統領は、ホワイトハウスがあるワシントンD.C.の開幕戦で始球式に登場した。メジャーリーグのチームがワシントンD.C.に本拠を構えたのは、1901~71年と2005年以降だ。ミネソタ・ツインズは、1901年から1960年までワシントン・セネタースだった。テキサス・レンジャーズも、1961~71年はワシントン・セネタースだ。モントリオール・エクスポズは、2005年からナショナルズとなった。

 バイデンも、来シーズン以降に開幕戦の始球式で投げるかもしれない。ジェーンズによると、ナショナルズの広報は「将来、バイデン大統領をナショナルズ・パークに迎える日を心待ちにしています」とコメントしたという。副大統領時代の2009年には、ボルティモアのカムデンヤーズ行われた開幕戦の始球式に登場した。ちなみに、この試合には松井秀喜も出場し、ホームランを打っている。現オリックス・バファローズのアダム・ジョーンズは、三塁打を含む3安打を記録した。

 ただ、バイデンが応援しているメジャーリーグのチームは、下のツイートからもわかるとおり、ナショナルズではなく、同じナ・リーグ東地区のフィラデルフィア・フィリーズだ。

 しかも、バイデンの妻ジルは、夫以上に熱心なフィリーズのファンだ。バイデンが2012年のある会見で語ったところによると、ベッドの枕元にはジミー・ロリンズのボブルヘッドが置いてあるという。ロリンズは、フィリーズが2007~11年に地区5連覇を成し遂げた当時の遊撃手だ(2014年までフィリーズでプレー)。2007年はMVPを受賞している。

 ちなみに、トランプはニューヨーク・ヤンキース、バラク・オバマはシカゴ・ホワイトソックスのファンだ。

 トランプ(とヒラリー・クリントン)については、こちらで書いた。

今秋のアメリカ大統領選はヤンキースとカブスの一騎打ち!?

 オバマについては、こちらの記事で触れている。

レッドソックスが、他チームのファンに感謝される。今回が初めてのことではなく…

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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