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【3分解説】13日夜まで見ごろの「ペルセウス流星群」!ところで「流星群」って何?

きき酒師・渡邉彰大の「自然と酒の余暇」日本キャンプ協会インストラクター/きき酒師
画像提供:国立天文台

日本キャンプ協会インストラクターの渡邉です。

自然鑑賞のビッグイベントの1つ・ペルセウス流星群。

アウトドアではもちろん、明かりの落ちた町中での観測も期待されます。

そのペルセウス流星群が、今夜11日の夜から見ごろに。

その観測のポイントを簡潔にまとめると、

【日程】
11日(日)の夜から13日(火)の夜までの3夜程度。特に12日夜から13日未明にかけて観測できる流星数が最大になる見込み。
【時刻】
いずれの夜も、21時頃から翌未明
【1番多く見られる時間帯】
最も多く流星が見られるのは、放射点が高くなる13日の夜明け近く(東京では3時台)と考えられ、空の暗い場所での流星数は、1時間あたり40個程度
【どこを見ればいいか(方角)】
どこでもいいので、視野を広く、できるだけ空全体を眺める

ところで、子供に「流星群ってなあに?」と聞かれたら、あなたは答えられますか?

そんな状況でも赤っ恥をかかなくていいように、この記事では、そもそも流星群って何なのかについてわかりやすく解説いたします。

流れ星(流星)とは?

流星(「流れ星」)の正体は、宇宙空間にあるチリ(塵)の粒(砂粒や小石のようなもの)です。

その直径はなんと1ミリメートルから数センチメートル程度という小ささ。

このチリが、地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、高温になってチリ自身が気化する一方で、この気化したチリの成分や大気が光を放つ現象です。

流星群とは?

画像提供:国立天文台
画像提供:国立天文台

流星の起源となるチリは、彗星などの天体(母天体)から放出されています。

このチリの粒の集団は、母天体の軌道に沿って分布し、密集したチリの流れを作っています。

このチリの流れと地球の軌道が交差している場合、地球がその位置にさしかかると、チリの粒がまとまって地球の大気に飛び込んできます。つまり、これらの粒が、一定期間で頻発する流星として観測されます。

このように同じ母天体を起源とするチリの集団の流れから生じる流星の集団のことを流星群と言います。

地球は約1年で太陽の回りを一周(1公転)しますので、チリの流れを横切る日付は、毎年ほぼ決まっています。このため、毎年特定の時期に特定の流星群が出現します。流星群が最も活発に出現する時期を「極大」と呼んでいます。

ちなみに、 ペルセウス座流星群の母天体は、スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)です。

国立天文台が制作した以下の映像も参照するとより理解が深まります。

流星群の美しさだけでなく、そのメカニズムにも思いを馳せることで、より一層観測を楽しんでください。

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ペルセウス座流星群の観測のポイントや豆知識については、以下の記事で解説されています。

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詳しくは以下の記事をどうぞ。

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日本キャンプ協会インストラクター/きき酒師

「自然の中で、お酒をこの上なく美味しく飲む方法」を考え続けている人。きき酒師(日本酒ソムリエ)とキャンプインストラクターの資格を保有。日本酒以外のお酒もすごく好き。

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