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切れない刃物も研ぎ直せば切れるようになる【刃物研ぎのコツ】

健啖隊ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

刃物は使っているうちに切れ味が落ちてしまいます。これは仕方がない事です。私がいつも使っている釣った魚を料理する時に使う刃物は定期的に研ぎ直しています。

切れない刃物は使い物になりません 私が使っている刃物はいつでも切れ味抜群にメンテナンスしています
切れない刃物は使い物になりません 私が使っている刃物はいつでも切れ味抜群にメンテナンスしています

定期的に研ぎ直すと言っても半年に1回位、それも切れ味が落ちてきたなと感じた時だけです。切れ味が落ちてもいないのに研ぐのは刃物が不必要に細るだけで刃物にとっては意味がありませんし良くもありません。

研ぎ直しをするのは切れ味が落ちたと感じた時
研ぎ直しをするのは切れ味が落ちたと感じた時

刃物の切れ味は刃物を構成する鋼材の種類と焼入れの品質で決まります。高級な鋼材を使った値段の高い刃物は焼入れの品質も高く研いだとき素晴らしい切れ味の刃になりそれが長く続くものです。逆に安価な刃物は鋼材と焼入れの質どちらもそれほど高くはなく、研いだ時に如何に切れ味の良い刃になるかと言う刃付け特性、研いだ刃の切れ味がどれだけ長持ちするかと言う刃持ち特性、このどちらもそれほど良好ではありません。しかし、切れ味が落ちたら研ぎ直せばそれなりに切れる刃物として実用的に使えます。

刃物の切れ味を調べる簡単な方法

刃物が切れるか否かを調べるには新聞紙などの紙を切ってみれば分かります。

刃物の切れ味は新聞紙などの紙を切ってみれば直ぐに分かります
刃物の切れ味は新聞紙などの紙を切ってみれば直ぐに分かります

新聞紙をまな板の上に置いてそこに刃物の刃を軽く押し当てます。

まな板の上に新聞紙を置いて刃物を軽く押し荒れる
まな板の上に新聞紙を置いて刃物を軽く押し荒れる

この状態で軽く押し当てたまま手前に引きます。切れる刃物なら新聞紙が切れているはずです。

刃物を軽く引いただけで新聞紙は切れている
刃物を軽く引いただけで新聞紙は切れている

今度は100円均一で購入した果物ナイフでやってみます。

100均で買った果物ナイフ
100均で買った果物ナイフ

同じように新聞紙に刃を軽く押し当て引いてみます。

同じように新聞紙に刃を当てて引いてみる
同じように新聞紙に刃を当てて引いてみる

新聞紙に傷は付いているが切れてはいません。

傷は付いたが切れていません
傷は付いたが切れていません

この切れない100均の果物ナイフでも研ぎ直せば切れるようになります。今回はこの100均の果物ナイフを研いでみましょう。

切れない刃物でも研ぎ直せば切れるようになります
切れない刃物でも研ぎ直せば切れるようになります

砥石の種類

刃物を研ぐ時には砥石を使います。砥石と言ってもいくつかの種類があります。入手しやすい砥石の種類としては下の写真の左側の人工石で出来た砥石、真ん中の天然石で作られた砥石、右側の金属ベースの砥石、この3種類の砥石はホームセンターなどで販売されています。

ホームセンター等でよく見かける砥石の材質3種類
ホームセンター等でよく見かける砥石の材質3種類

新たに購入するなら価格は少し高めですが金属ベースにダイヤモンドの粉末が塗られている上の写真の一番右側の砥石良いと思います。金属ベースのダイヤモンド砥石は実用一辺倒の砥石ですが平面性が良好で研磨力も高く長持ちする上に、裏と表の各面が粗さ違いになっていてひとつで二個分の砥石の役目を果たします。普段使いの刃物を研ぐ砥石としては重宝します。

400#(よんひゃくばん)の側は荒砥です
400#(よんひゃくばん)の側は荒砥です

砥石の目の粗さ細かさは番手(ばんて)と言う数値で表す事が多いです。400#(400番)は刃物を大まかに削る時に使ういわゆる荒砥です。普段の研ぎ直しでは余程の事がなければこちら面は使いません。

1000#(せんばん)の側は中砥です 普段の研ぎ直しではこちら面だけを使います
1000#(せんばん)の側は中砥です 普段の研ぎ直しではこちら面だけを使います

1000#(1000番)の側は中砥です。普段の研ぎ直しではこちら側だけを使います。尚、金属ベースの砥石にはいわゆる仕上げ砥がありません。普段使いの刃物では仕上げ砥まで使って研ぐ必要がそれほど無いからなのかも知れません。そう言った意味で金属ベースの砥石は美術刃や観賞用の高級ナイフを研ぐには向いていません。

刃物研ぎのコツ

刃物を研ぐ時は刃付けされた刃の角度を良く確認して、この角度で刃物を砥石に当てます。今回研ぐ100均の果物ナイフの研ぐ部分(刃付けされている部分)は下の写真の黄色矢印で示した黄色線で囲まれた部分です。

刃物を研ぐ時は刃付けされた部分を研ぐ
刃物を研ぐ時は刃付けされた部分を研ぐ

要するに研ぎたい面が砥石の表面にピタリと付いている状態を常に保ったまま刃物を砥石面の上で滑らせます。これが刃物研ぎのとても大切なポイントです。

刃付けされた角度を良く確認して研ぐ面を砥石にピタリと押し付ける
刃付けされた角度を良く確認して研ぐ面を砥石にピタリと押し付ける

研ぐ面が浮き上がったり逆に立ってしまったりすると、ひどい時には研ぐ事が逆効果になり「研ぐ前より研いだあとの方が切れない」などと言う本末転倒な結果になってしまいます。

このように浮き上がっていたり逆に立っていたりするのはダメ
このように浮き上がっていたり逆に立っていたりするのはダメ

研ぐ時には砥石に水を掛けながら研ぎます。

研ぐ前に砥石には良く水を掛けておく 研いでいる最中も頻繁に水を掛けながら研ぐ
研ぐ前に砥石には良く水を掛けておく 研いでいる最中も頻繁に水を掛けながら研ぐ

刃物の角度を保持したまま下の写真の黄色い矢印の方向に砥石の上を刃物を滑らせます。この時、刃物を砥石に強く押し当てる必要はありません。力を入れ過ぎると刃を保持する角度(研ぐ面が砥石とピタリと接するような角度)が動いてしまい刃物の刃付け面が湾曲したいわゆるハマグリ刃になってしまいます。ナイフや包丁などの刃の薄い刃物ではハマグリ刃になると切れ味は極端に落ちてしまいます。矢印の方向に滑らす時はほんの少し押し当てる力をかけて、戻る時には力を抜いて、これをテンポ良く数回繰り返します。

刃物の角度を保持したまま矢印の方向に軽く滑らせる これを数回繰り返す
刃物の角度を保持したまま矢印の方向に軽く滑らせる これを数回繰り返す

刃物を砥石の上で数回滑らせて研いだら、研いだ面を確認します。研いだ面に光が当たるようにして見ると研ぎ方の良し悪しが確認できます。刃物の研いだ面が真っ平らであれば研ぎは上手くいっています。

上手く研げている時は研いだ面はキレイな平面になっている
上手く研げている時は研いだ面はキレイな平面になっている

ナイフなど両側から刃付けされている刃物はは片側が研げたら刃物を左右持ち変えてもう片側も同じように研ぎます。出刃包丁などの片刃の刃物は研ぐのは片面だけでOKです。

ナイフは両側から刃付けされているので左右を持ち変えて反対面も同じように研ぐ
ナイフは両側から刃付けされているので左右を持ち変えて反対面も同じように研ぐ

研ぎ終えたら試し切り

研ぎ直しが完了したら試し切りをしてみましょう。

新聞紙で試し切りしてみます
新聞紙で試し切りしてみます

研いだ直後の刃物は例え100均商品と言えども素晴らしい切れ味があります。

100均ナイフも研いだ直後はこのように素晴らしい切れ味です
100均ナイフも研いだ直後はこのように素晴らしい切れ味です

安価な刃物でも研ぎ直せば切れるようになります。但し、安価な刃物は前にも書きましたように鋼材と焼入れが優秀とは言えません。よって刃持ちが良くなく直ぐに切れなくなってしまいます。でも、その時はまた研ぎ直せば切れるようになります。直ぐに研ぎ直せる技術を身につければ100均ナイフだって何万円もする高価な刃物と同じくらいの切れ味を保つ事が出来るのです。

100均ナイフでもしょっちゅう研ぎ直せば切れる状態を保てます
100均ナイフでもしょっちゅう研ぎ直せば切れる状態を保てます

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ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

「身近な場所でアウトドア・レジャーを満喫」が健啖隊のメインテーマ。ここでは様々なアウトドアシーンで知っていると役に立つ知識や情報を紹介します。特に魚釣りと釣った魚の調理・山野草・キノコは得意分野です。健啖隊の動画チャンネルでは釣ったブラックバスを料理して食べる動画はギネス級にたくさん公開しています。紹介した料理の数も一般的なソテーやフライから刺身やクサヤ干物まで汎ゆる料理を網羅しています。一度、健啖隊の動画チャンネルをご覧になれば必ずやビックリすると思います。尚、ブラックバスをどう捌けば美味しく食べられるかの要点は健啖隊が実践して見出した方法がウィキペディアでも掲載される程に認知されています。

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