オールスターに選ばれるとロバがもらえる!?
開幕直前にルーグネット・オドーア(テキサス・レンジャーズ)が交わした延長契約には、馬の親子がついていた。昨年の夏には、オールスター・ゲームのファイナル投票で候補に挙がったジェイク・ラム(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)を応援するため、クラブハウスに子羊(ラム)が連れてこられた。
この夏は、ザック・コザート(シンシナティ・レッズ)がオールスター・ゲーム選出を果たすと、チームメイトのジョーイ・ボトーからロバをもらえるという。FOXスポーツのバリー・ワーナーやYAHOO!スポーツのマイク・オズらが、そう報じている。また、MLBネットワーク・ラジオのツイッターには「ロバが大好きなんだ」など、コザートのコメントがアップされている。
コザートはレッズの正遊撃手となって6年目だが、オールスター・ゲームには一度も選ばれていない。好守とはいえ、過去5シーズンとも、打率.260、出塁率.320、20本塁打のどれ一つとしてクリアしていないのだから当然だろう。盗塁も2ケタに達したことはない。
ところが、31歳で迎えた今シーズンは、まるで別人だ。6月15日が終わった時点で、打率.324、出塁率.411、9本塁打を記録している。オールスター・ゲームのファン投票では、第3回の中間発表でコリー・シーガー(ロサンゼルス・ドジャース)を抜き、ナ・リーグ遊撃手部門のトップに躍り出た。太腿の張りによって6月14日と15日の試合を欠場している点は気がかりだが、故障者リスト入りするほどではない模様。ファン投票でなくとも、オールスター・ゲームに選ばれることは間違いなさそうだ。
ボトーは昨年8月に、イチロー(マイアミ・マーリンズ)から差し入れられた大量のドーナツの返礼として、どちらも匿名であるが、51枚のピザをイチローに贈っている。ロバについても、約束どおりに連れてくるのではないだろうか。
できれば、コザートには、ロバとともに――またがってとまでは言わないが――オールスター・ゲームの舞台に立ってもらいたい。