令和の時代に、もっと決断力をつけるための考え方
■ 決断できなかった過去は重い
2019年5月1日から、令和の時代がスタートしました。
約30年の平成時代を思い返し、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、いろいろなことを思い巡らせた人もいると思います。
過去を振り返って、あんなことをしなければよかった、もっとこうすれば別の成果を手に入れられたのに、と後悔した人もいるのではないでしょうか。
しかし、やって後悔するようなことは、それほど問題ではない、と言えるかもしれません。
「やらずに後悔するよりも、やって後悔するほうがいい」という名言があるように、「やったことへの後悔」よりも「やらなかったことへの後悔」のほうが一般的にはダメージが大きいからです。
ところが、過去を振り返って「やらなかったこと」を思い出すことは、至難の業です。したがって「何をやらなかったのか」と反省しようとしても難しい。だから、決断力がない人は成長スピードが遅くなります。「やらなかったこと」が他人より多くなるのにもかかわらず、それらをうまく思い出せないためです。
■「決断グセ」をつける。
決断力は習慣です。
決断力がある人は、知識と経験が豊富だからとか、論理思考力が高いとか、そういうことではなくて、単に「決断グセ」がついているだけ。決断はクセ。習慣であると覚えましょう。
決断力がある人は、小さな決断を繰り返しやってきた過去をもっていて、いざとなったときに大きな決断ができます。ですから決断力のない人に、「失敗を恐れるな」「自信を持て」とアドバイスしても、なかなか意思決定できないのです。
■ 決断するタイミングを知る
決断グセがない人は、正しく決断できるタイミングまで先延ばしをすることを、私はおススメします。決断ができないのは、決断に対する「耐性」が低い。ですから、ストレス耐性が高い時期、時間帯を選べば、普段はできない決断もできる可能性が高まります。
ストレス耐性の高い時期は、何かの「節目」と覚えましょう。
節目のタイミングを狙います。「誕生日」「入学式」「新学期」「入社日」「結婚」「出産」「会社創立記念日」「期首」そして……「新年度」。
結婚や出産、入学、入社、昇進といった大きな「節目」は、当然のことながら、とてもストレス耐性が高い時期です。ぜひ、このタイミングで、どんなことでもいいですから決断をすることを勧めます。「決断癖」をつけるうえでも、めったにないチャンスに目を向けましょう。
しかし、結婚や出産、昇進……などといった機会は、なかなか訪れないもの。
そこで、「令和の初日」を狙うのです。
約30年ぶりに元号が変わるタイミングは、絶好の時機です。このタイミングは、希少価値がとても高い。
なかなか大きな決断ができない人、先送りする習慣を治すことができない人は、令和時代がスタートするこの日に、何かを決断するのです。
スキルを磨こう。運動をはじめよう。これまでの弱い自分とサヨナラして、自己投資をきっちりやろう。できればこんな風に、健康的な決断するのです。
■ 過去との決別
もし、何を決断したらいいかわからない。わからないが、何かを変えたいと思っている人がいたら、私がお勧めする考え方を参考にしてください。
それは、これまで付き合ってきた物事と決別することです。付き合ってきた「持ち物」でも、「食べ物」でも、「乗り物」でも、「利用する物」でも、そして「人」でも、かまいません。
これまで付き合ってきた人から共感されるようなことばかりを続けていたら、根本的に自分を変えることができないからです。
「最近の君は変わったね」「もう以前の●●さんじゃない」と周囲の人に言われない限り、新しい世界との出会いはありません。
新時代が幕あけしたわけですから、それぐらい冒険的な決断をしてもいいでしょう。繰り返しますが、新しい時代がスタートした今、自分が生まれ変わる絶好のタイミングです。