100を90に!90を80に!統計データが示すスコアを10打縮めるために必要なこと【ゴルフ】
ロングゲーム、ショートゲーム、パット、それぞれの重要度
「安定して100を切りたい」「シングルハンディになりたい」など、ゴルファーそれぞれに目標スコアがあるだろう。
その目標スコアをクリアするためには、何が必要なのだろうか。プレーのカテゴリーを、ロングゲーム、アプローチ(※1)、ショートゲーム(※2)、パットの4つに分けて考えてみたい。
※1):この場合の「アプローチ」は、ミドルホールとロングホールのティショットを除く、カップまで100ヤード以上の地点からのすべてのショットのことをいう。
※2):この場合の「ショートゲーム」は、カップまで100ヤード以内の場所から打つショットのうち、パットを除いたものをいう。
下の表は、米ツアー公式データ、SG(ストロークゲインド)指標の生みの親である、マーク・ブローディ氏が開発したゴルフメトリクス(統計データ)を分析したものだ。スコアを10打縮めるためには、それぞれのカテゴリーでどの程度のスコアを稼ぐ必要があるかどうかを示している。
例えば、スコアが90のゴルファーは、100のゴルファーよりも、ティーショットで2.6打稼ぎ、アプローチで4打稼ぎ、ショートゲームで2打稼ぎ、パットで1.4打稼いでいる。つまり、100のゴルファーが10打縮めて90にするには、それぞれのカテゴリーで、その打数を今よりも稼ぐ必要があるのだ。
ゴルフメトリクス:
2001年に開発に着手されたコンピュータプログラム。データベースには8歳から70歳以上まで、200人以上のゴルファーによる10万回以上によるショットデータが集まっている。
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ショートゲームの練習の重要性
ゴルフメトリクスのデータは、スコアメイクためには、ショートゲームやパットよりも、ロングゲームが重要であることを示している。
しかし、スコアアップのためにはショートゲームの取り組みを重要視することが求められる。割合が低いとはいえ、スコアに大きく影響するカテゴリーであるし、何より、ロングゲームの精度を向上させるために不可欠な、より良いスイングを作るためになるのが、ショートゲームの練習だからだ。
「ドライバーショットを向上させたい」と思っているゴルファーも、“小さいスイングを徹底的に磨くことで大きいスイングもより良いものになる”というものを念頭においておきたい。
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10打縮めるためには、意味のあるショートゲームの練習を!
ショートゲームの練習が重要とはいえ、義務感でショートゲームの練習を反復しても効果は期待できない。どんな練習でも、高い集中力がある中で行ってはじめて良いものを習得することができる。
集中するためには、飽きずに楽しくやることが大切。そのためには、練習ドリルをおすすめしたい。片手(左右)打ち、片脚立ち(左右)打ちなど、普通にスイングするだけではない練習を取り入れることで、ショートゲームの練習が、より意味のあるものになる。
普通にスイングするだけであれば、ショートゲームよりもドライバーショットなどのロングゲームの練習の方が楽しいかもしれない。だが、練習ドリルを交えることで、ショートゲームの練習も、集中して飽きずに楽しくできるのではないだろうか。
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