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元・早実の「腕立て王子」がプロ初安打 2安打記録し足でも活躍<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
バントヒットで初安打のアン・グォンス(写真:トゥサンベアーズ 初報から差し替え)

10日の韓国KBOリーグは全5試合が14時開始のデーゲームで行われました。

チャムシル球場で行われたトゥサンベアーズ-KTウィズでは、日本のアマ球界から今季KBOリーグ入りしたアン・グォンス(安田権守)外野手がプロ初安打を記録しています。

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この試合、トゥサンの1番ライト、パク・コンウ選手が左太ももに痛みを感じ、3回を終わって途中欠場。代わって4回表からライトの守備にアン・グォンス選手が入りました。

アン・グォンス選手は4-3でリードのその裏、無死一塁でこの日の初打席に入り、KTの先発キム・ミン投手と対戦。

初球ボールの後の2球目を投手の右横にバントし、これが内野安打となって、さらに投手の一塁への送球が逸れる間に二塁に進みました。アン・グォンス選手のKBOリーグ初ヒットです。

アン・グォンス選手の5回の2打席目は四球。7回には1死で3打席目が回り、KTの5番手チュ・グォン投手が投じた1ボールからのチェンジアップをとらえて、一、二塁間を破りました。アン・グォンス選手はこの日2本のヒットを記録しています。

またアン・グォンス選手は5回に出塁した際に、続く2番ホセ・フェルナンデス選手のライトへの二塁打でホームに生還。足でも活躍を見せました。

試合はトゥサンが5回まで10-3と大きくリードするも、KTが終盤追い上げて11-11で延長戦に。12-12となった延長11回裏、トゥサンが相手の守備の乱れで1点を挙げて13-12でサヨナラ勝ちしました。

◆昨年最下位のロッテ、開幕5連勝

昨年最下位(10位)のロッテジャイアンツは地元プサンでのSK戦に4-0で勝利。開幕5連勝です。

ロッテは先発のダン・ストレイリー投手が7回3安打無失点、11三振を奪う好投。打線ではディクソン・マチャド選手が3号2ランを放つなど、新加入の外国人選手が活躍を見せています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

3打数2安打2得点1四球でした。

以下が全5試合の結果です。11日は試合がありません。

◇5月10日(日)の結果

・トゥサン 13- 12 KT(チャムシル)

 勝:イ ヒョンスン

 敗:イ デウン

・キウム 6- 3 ハンファ(コチョク)

 勝:キム テフン

 敗:アン ヨンミョン

・サムスン 3- 12 KIA(テグ)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:ペク チョンヒョン

・ロッテ 4- 0 SK(プサン)

 勝:ストレイリー

 敗:キム テフン

・NC 8- 10 LG(チャンウォン)

 勝:チョン ウヨン

 敗:キム ゴンテ

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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