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控え野手がひと振りで呉昇桓からサヨナラ打/NPBが「ロボット審判」を視察<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ打を放ったホン・ヒョンビン(写真:kt wiz/初報から差し替え)

28日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

先月28日に大物の1対1のトレードを敢行したKTウィズとサムスンライオンズが、電撃発表後の対戦。試合はその当事者、KTからサムスンに移籍したパク・ピョンホが2回表の1打席目に先制の9号ソロを放った。

サムスンは2、6回に得点を追加し4-0で終盤へ。しかしKTは7回裏に2点を返し、さらに8回に2番カン・ベクホの21号ソロで1点差とした。そして9回に1死一、三塁とサヨナラのチャンスを作った。

KTは8回に守備から入った9番ホン・ヒョンビンが、サムスンの4番手、抑えのオ・スンファンが投じた初球のスライダーをひと振り。前に守っていたライトの右を抜きフェンスまで到達する当たりで二者が生還。ホン・ヒョンビンの2点適時三塁打で、KTが5-4でサヨナラ勝ちした。

サヨナラ打のホン・ヒョンビンはプロ8年目の26歳。主に代走、守備固めで出場し、通算打点はこの打席の前の時点で4、サヨナラ打が自身初めての年間複数打点となった。オ・スンファンは4敗目(1勝24セーブ)。

映像:ホン・ヒョンビンのサヨナラ打(KBO公式YouTubeチャンネル)

◇6月28日(金)の結果

・トゥサン 10 - 0 SSG(チャムシル)

 勝:クァク ピン

 敗:キム グァンヒョン

・KT 5 - 4 サムスン(スウォン)

 勝:キム ミン

 敗:オ スンファン

・KIA 6 - 17 キウム(クァンジュ)

 勝:ハ ヨンミン

 敗:イム ギヨン

・ロッテ 6 - 4 ハンファ(プサン)

 勝:ウィルカーソン

 敗:バリア

・NC 8 - 2 LG(チャンウォン)

 勝:ハート

 敗:イ ジガン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「NPBが『ロボット審判』を視察」

韓国野球委員会(KBO)は日本野球機構(NPB)の関係者7人とデータ業務に従事する2人が26日から2日間韓国を訪問。KBOリーグの自動投球判定システム(ABS)とピッチクロックの運営状況を視察したと明らかにした。

一行は26日にキウムヒーローズ-NCダイノス(コチョク)を観戦。球審が着用しているABS端末機と、ベンチ内に設置の投球がストライクゾーンを通過したかを確認できるタブレットPCと同一のもので実際の判定までの流れを確認した。

KBOでは今季からABSを導入。また投球間隔に制限時間を設ける「ピッチクロック」を試験運用(罰則なし)している。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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