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まだ8月なのにリーグ観客記録を更新 人気球団好調、20~30代女性が球場を埋める<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
クァンジュKIAチャンピオンズフィールドの内野席(写真:ストライク・ゾーン)

18日のKBOリーグは全5試合が18時開始のナイトゲームで行われた。

この日の5試合で今季のリーグ観客動員数が847万5664人に。これまでの年間最多動員数840万688人(2017年)を上回った。KBOリーグはここまで全720試合のうち573試合を消化。147試合を残した時点での記録更新となった。

昨季までのKBOリーグは週末(金、土、日)と平日(火、水、木)での観客数に差があったが、今季は平日も1試合平均約1万2000人を集客。最も多い土曜日は1万8594人、全体では平均1万4792人が来場している。

最も多く観客を集めているのはソウル・チャムシル球場が本拠地のLGツインズの107万664人(1試合平均1万9467人)。サムスンライオンズ、トゥサンベアーズ、KIAタイガースが続く。いずれも人気球団で公式戦順位は首位KIAを3チームが追う展開になっている。

KBOリーグの本拠地球場はNPBより規模が小さく、収容人員は平均2万人。最も少ない1万2000人のテジョン(ハンファ生命イーグルスパーク)は、ホーム60試合中41試合で大入り満員を記録している。同球場は来年2万人規模の新球場への移転を予定している。

全10球団の8月18日時点の観客数。1試合平均順(KBOのデータを基にストライク・ゾーンにて作成。単位は人)
全10球団の8月18日時点の観客数。1試合平均順(KBOのデータを基にストライク・ゾーンにて作成。単位は人)

好況の理由は人気球団の好調の他に女性ファンの増加がある。韓国野球委員会(KBO)によるとオールスター戦のチケット予約で20~30代の女性が全体の半分以上を占めたとし、公式戦でも同世代の女性ファンが球場に詰め掛けている。

このままのペースで進みリーグ初の1000万人を超すと、日本同様に総人口の約5分の1が野球場に足を運ぶ計算となる(韓国の人口約5171万人)。

※2023年 NPBの動員数 2507万169人 日本の人口約1億2435万人

◇8月18日(日)の結果

・LG 0 - 4 KIA(チャムシル)

 勝:ネイル

 敗:エンス

・SSG 1 - 7 ハンファ(インチョン)

 勝:リュ ヒョンジン

 敗:オ ウォンソク

・KT 5 - 4 トゥサン(スウォン)

 勝:パク ヨンヒョン

 敗:キム テクヨン

・ロッテ 5 - 4 キウム(プサン)

 勝:キム ウォンジュン

 敗:キム ソンミン

・NC 3 - 5 サムスン(チャンウォン)

 勝:ペク チョンヒョン

 敗:イ ジェハク

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「NCが10連敗」

主力選手が負傷離脱中のNCダイノスがサムスンライオンズに敗れて10連敗。借金12となった。NCは最下位(10位)キウムヒーローズと1ゲーム差の9位。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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