【荒川区】趣味人の大将が握る端正な美しい寿司。海外ツーリストにも人気の「ふつうのすしや」喜久寿司。
尾久熊の野前本町通りに川の手もとまち商店街はあります。
その懐かしい雰囲気がある川の手もとまち商店街は小さな商店街です。その一画に「喜久寿司」はあります。
その静かで端正な佇まいに、高級寿司屋のような印象をうけ、入ろうかしばし迷いました。
すると、店の前に「ふつうのすしやです」という貼り紙がありました。メニューに金額も書かれています。下町の寿司屋の金額ですね。少し安心して、暖簾をくぐることにしました。
カウンター席と座敷の個室が二つ。整然とした店内は靴を履いたままで上がります。入り口には段差があり、かつては靴を脱いで上がったのではないかと思っていたら、「外国のお客様が多いです。」と女将が教えてくれました。
大将のさり気ない美意識の高さが伺える喜久寿司。花も大将が自らいけます。どことなく秋の野の趣を感じる生け花。女将の話によると、中央の白い菊は造花だそうです。その周りは大将の自宅に生えている野草です。庭の秋の風景を再現した美しい生け花に気持ちが和みました。
熱いお茶とおしぼりが置かれ、先ずは飲み物を頼むことにしました。
食前に芋焼酎をロックで飲みたいと思い大将に聞くと、「あるものでいいですか。」と言われ、出されたのがこちら。寿司を握り始めた大将の邪魔をしたくなくて、銘柄は聞きそびれてしまいました。10月ですが残暑を感じる昼間に飲むたっぷりの氷が入った冷たい芋焼酎は美味しかったです
こちらがランチタイムの提供される握り寿司です。小ぶりに握られた寿司が美しく並んでいます。下町は寿司職人に握る寿司がリーズナブルな価格で食べられます。外国人客に人気なのもわかりますね。
こちらがランチタイムの提供される握り寿司です。小ぶりに握られた寿司が美しく並んでいます。下町は寿司職人に握る寿司がリーズナブルな価格で食べられます。外国人客に人気なのもわかりますね。
大将は江戸文字を荒川区在住の伝統工芸士に約30年習っているそうです。メニューも店にある額縁も大将によるものです。
なんと、絵も描かれます。手習いに描いたものを見せていただきました。美しい日本らしい色彩にうっとりしました。荒川区の伝統工芸は私達の身近な所にあります。
美味しい寿司を食べながら過ごした有意義な時間に心が洗われました。ありがとうございます。ご馳走さまでした。
【店舗情報】
喜久寿司
住所 東京都荒川区東尾久5-1-3
営業時間 11時30分~22時30分
定休日 木曜日(営業日・時間は変更される場合があります。)