ノルウェー保健局「ノンフィルターコーヒーの飲みすぎに注意!」→人々の反応「嘘だ」
ノルウェー保健局が、ペーパーフィルターで濾過していないコーヒーはコレステロール値が上がるため、飲みすぎに注意と発表した。
保健局は心血管疾患予防の食事に関する新ガイドラインで、できるだけ避けたほうがいい飲み物として、ノンフィルターコーヒーを追加。
保健局が指すノンフィルターコーヒーとは、フレンチプレス、エスプレッソ、カプセル式マシンやケトル(やかん)で沸かすコーヒー。
ペーパードリップは大丈夫
LDLコレステロールを上げるコーヒーオイル(カフェストール)を含まなければ大丈夫。ペーパーフィルターとインスタントコーヒーは、飲んでも問題ないそうだ。
保健局によると、国民全体ではLDLコレステロール値は10%上がっている。ノンフィルターコーヒーを数週間にわたり飲んだ人を調査した結果、その数字は30%上昇(ノルウェー国営放送局NRK)。
520万人のノルウェー人口のうち、200万人はコレステロールの数値が高いとされる。
コーヒーの飲み方を保健局が心配するのは、ノルウェー人がコーヒーを愛しているから
コーヒーの飲み方が大きく報道されるのは、コーヒー大国ならではといえる。
ノルウェーコーヒー連盟によると、18歳以上の10人中7人が毎日コーヒーを飲んでいる。
コーヒー好きは1日に3,7杯、国民全体では3,1杯を消費していることになる。最もコーヒーの消費量が多いのは45~59歳、北部在住者。
10人中4人は、フレンチプレスかカプセルマシンでコーヒーを淹れている。
ノルウェーは1年の半分ほどが冬のような寒さで、暗い。
寒く・暗くなる北部ほど、コーヒーを飲むようになる。自然へと出かける人も多いため、週末は山でケトルで淹れる人も多い。
ペーパーフィルターは、日本ほどノルウェーではまだ一般家庭では浸透しておらず、オスロでは「最新トレンド」となっている淹れ方だ。
高齢者もコーヒーを飲むのが当たり前。
保健局が注意喚起をするまで心配する背景には、コーヒーが日常生活で必需品となっているお国事情が関係している。
「嘘だ、そんな話は信じない」
報道したNRKの記事のコメント欄では、「そんな話は信じない」という反応で溢れていた。
「ははは!それだったら、森で仕事している人や、アウトドアが好きな人はもう身体を壊しているじゃん」
「嘘だ」
「塩も砂糖もとりすぎるとダメ。口に入れるものは、ほとんど危険」
「次は保健局は何を注意してくるんだろう」
Photo&Text: Asaki Abumi