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叡王位リーチ、史上最年少三冠は意識せず 藤井聡太挑戦者(19)叡王戦第3局終局後コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太挑戦者「中盤、どうバランスを取るか、難しいのかなと思っていました。(69手目)本譜▲8四角から玉頭を手厚くしてどうかなと思ったんですけど、ただ、進んでみると打った角と桂の働きが弱いので、あまりうまくいってないのかな、という気がしました。そのあと攻め合いになって、実際、こちらの玉もかなり怖い形が続いていたので、最後までどうかわからなかったです。(75手目▲3五歩と突き捨てた)あのあたりは、なんかやっぱり、7五角と6六桂が目標になってしまいそうな感じなので、自信がないと思ってやっていました。(第2局は逆転負けだったが)本局については盤上に集中して指せたかなと思います。(五番勝負は2勝1敗で)これでリーチという形になったんですけど、それは意識せずにまた、これまで通りの気持ちで第4局に臨めればと思ってます。(将棋史上最年少三冠の記録については)いや、それは・・・。そうですね、なんというか、自分としては意識することではないのかな、と思います」

豊島将之叡王「(78手目)△6五歩とか打つタイミング、あのあたりで。▲3五歩突かれたところとか。中盤戦でもうちょっとうまく指す順があったと思います。(序盤は)考えていた作戦だったんですけど。(カド番となった第4局は)気持ちを切り替えてまたがんばりたいと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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