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4打数4安打なら、吉田正尚の打率は3割に。5打席とも塁に出れば、出塁率は4割

宇根夏樹ベースボール・ライター
吉田正尚(ボストン・レッドソックス)Apr 24, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月20日以降、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)は5試合続けてヒットを打ち、20打数10安打を記録している。そのうちの4試合はマルチ安打。直近の6打席に限ると、5打数5安打、1四球だ。23日の4打席目と5打席目は、2打席連続ホームラン(「吉田正尚の1イニング2本塁打は日本人選手初。グランドスラムを含む1試合2本塁打は…」)。24日は、1打席目からシングル・ヒットを3本続け、最後の4打席目は四球で出塁した。

 その前の4試合、4月11日と16日~18日は、14打数0安打、2四球、1死球だった。4月18日を終えた時点のシーズン打率は.167(48打数8安打)。そこから、.189→.193→.213→.231→.265と上昇している。

 4月25日の試合で4打数4安打だと、シーズン打率は.306(72打数22安打)となる。3打数3安打の場合は.296(71打数21安打)だ。

 また、5打席に立ち、いずれも出塁――安打、四球、死球のいずれか――なら、シーズン出塁率はジャスト.400となる。こちらは、4月18日の.310から.317→.313→.324→.329→.363と推移している。

 オリックス・バファローズ時代の吉田は、一軍2年目の2017年以降、打率.300と出塁率.400を下回ったシーズンがなかった(2017年は規定打席未満)。

 4月25日に対戦する先発投手は、右腕のカイル・ブラディッシュ(ボルティモア・オリオールズ)だ。

 メジャーリーグ1年目の昨シーズン、ブラディッシュは、先発23登板の117.2イニングで防御率4.90を記録した。今シーズンは、2登板の7.2イニングで防御率0.00だ。1登板目は打球を右足に受け、2回途中に降板したが、故障者リスト入りを経て、再びマウンドに上がった4月19日は、6イニングを投げている。

【追記:4/26】

 4月25日の試合で、吉田は5打席に立ち、併殺打、シングル・ヒット、シングル・ヒット、内野ゴロ、四球。打率は.278、出塁率.369となった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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