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【NHL】明日からプレーオフ!3連覇を目指すピッツバーグペンギンズの命運はファーストラウンドで決まる

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
3連覇を目指すピッツバーグはフィラデルフィアと対戦(Courtesy:@NHL)

 昨年10月4日(現地時間)に開幕した今季のNHLは、一昨日のボストンでの試合をもって、1271試合(各チーム82試合)に及ぶレギュラーシーズンを戦い終えました。

▼16チームがプレーオフへ

 東西両カンファレンスの上位8チーム(ワイルドカード=WCでの出場も含む)がプレーオフのチケットを手に入れ、いよいよ明日から、ファーストラウンド(カンファレンス セミファイナル)がスタート!

 下記の組み合わせによるベスト・オブ・セブン(7回戦制)方式で4つのラウンドを戦い、今季の王者を決します。

※プレーオフ進出チームの決定方法やフォーマットなどについては、当サイトで一昨年10月に掲載したアイスホッケーを知らなくても(ちょっと)語ることができるNHLの基礎知識・その1をご参照ください。

▼新生・ベガスが北米4大スポーツ初の快挙

 今季のレギュラーシーズンで、最も注目を集めたチームと言えば、何と言ってもベガス ゴールデンナイツ

 NHLでは実に17季ぶりの新規加盟チームながら、初年度でプレーオフ進出を果たしただけにとどまらず、ディビジョン優勝も達成

 リーグ拡張によって、ディビジョン内の全チームが新規加盟チームだった年を除くと、NHLのみならず、NBA、NFL、MLBも含めた北米4大スポーツ史上初の快挙を達成しました。

 初めて挑むプレーオフでは、くしくもチーム創設後、(非公式戦ながら) 初めての試合を戦った ロサンゼルス キングス と顔を合わせます。

 スタンレーカップを二度勝ち取った実績を誇る同じディビジョンのライバルと、どんな戦いを演じるでしょうか?

▼3連覇を狙う王者は最大のライバルと激突!

 ウエスタン カンファレンスから、イースタンへ目を転じると、3連覇を目指すピッツバーグ ペンギンズが、フィラデルフィア フライヤーズと対戦。

 同じ州にホームタウンを構えていることから、この両チームの対戦は「バトル・オブ・ペンシルベニア」と呼ばれる、”最大のライバルバトル”です。

 両者の顔合わせは、フィラデルフィアが、1980年2月17日を皮切りに、足掛け8季もの間(1987年1月29日まで)続いた 「ホームゲームでの同一カード23連勝」 というNHL記録(当時)を、ピッツバーグ戦で樹立し、一方的な試合が続いた頃もありました。

 しかし、その後は「バトル・オブ・ペンシルべニア」の名に違わず、常に激しい戦いを繰り広げています。

▼ピッツバーグの運命はファーストラウンドで決まる

 今季のプレーオフでは、いきなりファーストラウンドで「バトル・オブ・ペンシルべニア」が繰り広げられます。

 過去6度あった「バトル・オブ・ペンシルべニア」の戦績(プレーオフシリーズ勝利)は、 

フィラデルフィア → 4勝   ピッツバーグ → 2勝

と3連覇を願うピッツバーグファンの方にとっては、あまり良くないデータが・・・。

 しかし、ピッツバーグにとって心強いデータもあります。それは、、、

「バトル・オブ・ペンシルベニア」で勝利した年は、いずれもファイナルまで勝ち進んだ!

という実績。しかも、2009年のファイナルでは、前年に敗れたデトロイト レッドウィングスにリベンジを果たし、3度目の優勝!

 昨季のファイナルで、ナッシュビル プレデターズを下し、チーム創設以来、初めての3連覇を目指すピッツバーグの命運は、ファーストラウンドで決まりそうです。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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