アイスホッケーを知らなくても(ちょっと)語ることができるNHLの基礎知識・その1
1917年から始まったNHLは、今季が100年目!
メモリアルイヤーへ向けて、既に各チームはプレシーズンゲームを戦い終え、いよいよ明日(現地時間)の開幕を待つばかりとなりました。
そうは言っても、読者の皆さんは、NHL(に限らずアイスホッケー)をご覧になる機会が、まずないのではありませんか?
そこで、NHLのシーズンは、どのように進んでいくのか?
まず今季のフォーマットから紹介しましょう。【注】新チーム加盟による変更を踏まえ2018年4月10日に更新しました。
★NHLのレギュラーシーズンのフォーマット
NHLには30チーム(記事公開の翌年からベガスゴールデンナイツが加わり現在は)「31チーム」が加盟し、
「イースタンカンファレンス」に16チーム。
「ウエスタンカンファレンス」に14チーム(から1チーム増えて)「15チーム」が所属。
カンファレンスの中でも、
イースタンは、8チームずつ「アトランティック」と「メトロポリタン」
ウエスタンは、7チームずつの「セントラル」と、8チームの「パシフィック」という
ディビジョンに、それぞれ分かれています。
レギュラーシーズンは、同じディビジョンのチームと「4~5試合」
同じカンファレンスの異なるディビジョンのチームと「3~4試合」
異なるカンファレンスのチームとは「2試合」対戦し、
合計82試合を戦って順位が決定。
各ディビジョンの上位3チームと、
それ以外のチームの中でポイントが多い2チーム(ワイルドカード)が、
プレーオフに進むことができるのです。
上記のとおり、プレーオフがあるので、レギュラーシーズンは、アンバランスなフォーマットになっています。
皆さんがご覧になって、一番気になるのは、
イースタンは、ウエスタンより2チーム1チーム多いのに、プレーオフへ勝ち進むめるのは、どちらも8チームずつ!'''
という点ではないですか?
しかし、イースタンのチームは、(表向きは)文句を言わずに戦っています。
もっとも、ウエスタンのチームからも、
「3000キロ以上離れて、時差が3時間あるカリフォルニア州のサンノゼと、テネシー州のナッシュビルのチームでも、同じカンファレンスなんだぞ!」
という声は、(こちらも表向きには)聞こえていない様子なので、「まぁお互い大変だけど、プロなんだからガンバリましょう」と言ったところかもしれません(笑)
▼NHLのプレーオフのフォーマット
4月中旬から始まるプレーオフには、両カンファレンスから8チームずつ、合計16チームが進出し、
ディビジョンのトップチームvsワイルドカードのチーム
同じディビジョンの2位チームvs3位チーム
という組み合わせで、ファーストラウンド(カンファレンス クォーターファイナル)が行われます。
プレーオフは全てのラウンドがベストオブ・セブン(7回戦制)で争われ、先に4勝したチームは次のラウンドに進出。
レギュラーシーズンと異なって、決着がつくまでオーバータイムを続けていくため、過去には第6オーバータイムまで進んだ試合も。
このような過酷な戦いを勝ち抜いて、両カンファレンスの戦いを勝ち上がってきた2チームによる「スタンレーカップ・ファイナル」まで、4つのラウンドで、16の白星を手にしない限り、チャンピオンに輝くことはできません。
NHLのチャンピオンが決まるのは、例年6月中旬。
8ヶ月にも及ぶ熱く長い氷上のバトルは、いよいよ明日 幕開けとなります!