大正ロマンな港町にはハイカラな名物メニュー。ノスタルジックな街並みの西海岸に佇むかわいいカフェ。
門司港レトロの一角で
九州と本州を結ぶ〈門司〉には「門司港レトロ」という港町。明治初期に開港して、かつては日本三大港のひとつとして数えられた由緒ある港。そこは今では福岡県のみならず九州でも指折りの観光スポット。クラシックな建物が立ち並ぶノスタルジックな街並みは、国際貿易が盛んだった当時の面影を残しながら、国土交通省の都市景観100選を受賞したほどの、趣のあるレトロな景観が美しい。
門司港レトロの一角、門司港駅のすぐ裏手にあたる西海岸エリアには、おしゃれでかわいいカフェや雑貨屋さんが連なります。その通りに〈新海運ビル〉という建物が。黄色の壁面が印象深く、かつては海運会社だったんでしょうか。そのビルの2階にある「ukiwa(うきわ)」というカフェを訪れてみました。
昔ながらの懐かしい雰囲気の建物の階段を2階に上がれば、白を基調としたとても可愛らしい空間が。テーブル席が並び、窓からは西海岸通りが見下ろせます。
カウンター席もあり、ウッド調もまたお洒落。1人でも立ち寄りやすい雰囲気ですね。珈琲はもちろんですが、瀬戸内レモネードやミルクセーキなんかのかわいいドリンクメニューも。
お昼から夜まで営業していて、カフェタイムはもちろんですが、軽く一杯を楽しむこともできます。ちょっと生ビールをいただきました。
カリッと揚がったジューシーな唐揚げです。
ピリッと辛いスパイシーチキン。
赤ウインナーもかわいいですね。どれもシンプルなメニューなんですが、この雰囲気でいただくのがまた美味しい。
焼きカレー(唐揚げTopping)
そして門司港といえば、名物メニューは「焼きカレー」。発祥といわれる「焼きカレー」を求めて日本全国から訪れる人は数多く。このエリアには多くの専門店が立ち並び、それぞれの個性を表現した様々な「焼きカレー」がいただけます。この「ukiwa」もそのひとつで、たっぷりのチーズが香ばしい仕上がりです。
「焼きカレー」の歴史は半世紀
明治から昭和のはじめにかけ、海外との貿易港として栄えた門司港には 数多くの洋食店が建ち並び、それと同時に西洋と東洋の良さが混在した ハイカラなメニューが生まれました。
諸説はいろいろとありますが、「焼きカレー」を始めたのは昭和30年代の門司港にあった喫茶店と いわれています。当時、余ったカレーをグラタン風にオーブンで焼いたところ、実に香ばしく、美味しく仕上がったので、のちにお店のメニューとして出し、お客さんから好評を得たという逸話が残っています。また庶民の味、家庭料理としても広く浸透しました。 現在では、ご飯の上にカレーとチーズや玉子などをのせ、オーブンで焼いた「焼きカレー」が、門司 港発祥のご当地メニューとして親しまれています。※門司港レトロ 焼きカレーMAPより引用
熱々に仕上がった焼きカレー。スパイスカレーをベースとして、上にかけられた唐辛子ペーストもいい刺激を加えます。カレーのコク深い旨味と程よい辛さの刺激、それをとろーりチーズがまろやかにしてくれます。カレーのスパイスに惹きこまれていく奥深い味わいは絶妙です。
美味しく名物メニューをいただいたなら、スカっとハイボール。デザートにはピスタチオのソフトクリームやあまおういちごのフラペチーノなんかも。
大正ロマンなノスタルジックな街並みで、中に入れば近代的でとってもかわいらしい空間がひろがる「ukiwa」。門司港レトロを彩るお店は、メニューも雰囲気も素敵なお店ばかり。さすが人気の観光地、タイムスリップしたかのような雰囲気を楽しみながら、名物メニューをいただくのもいいものですね。
ukiwa(うきわ)
住所:福岡県北九州市門司区西海岸1丁目4−16 新海運ビル2F
営業時間:火~金 11時30分~15時00分
17時30分~21時00分
土曜日 11時30分~19時00分
日曜日 11時30分~18時00分
月曜日 11時30分~15時00分
定休日:不定休
アクセス:門司港駅より徒歩5分
駐車場:近隣有料