長時間かけて炊きこんだ白濁スープ。豚骨から染み出る自然な味わいは、あっさりと最後まで飲み干せる一杯。
筑紫野市の「太閤ラーメン」
筑紫野バイパスの裏側を走る県道77号膳沿い、筑紫野市の永岡にある「太閤ラーメン」。「飲み干せる旨さ!」をキャッチフレーズに〈あっさりとした豚骨ラーメン〉は、地元を中心に老若男女問わず愛されています。国道3号線とクロスする永岡交差点から少し北上したあたりに位置し、黄色い看板が目印。四角い建物の壁面には名物メニューが描かれ、目の前には駐車場も完備。交通量も多い通り沿いのお店ですから、車で訪れる人がほとんどのようですね。
お店の横側に入口があります。黄色をベースとしたお店の看板は明るくインパクトありますね。ピークタイムは行列となることも。暖簾にもあるように、麺はラーメン用の福岡県産小麦「ラー麦」を使用しているようですね。
店内はテーブル席とカウンター席があります。入口にお冷とその脇のテーブルには、紅ショウガや辛子高菜があり、全てセルフでいただけます。ご家族連れも多く、地元の常連さんのようなお客さんも。地域に愛されているのが伝わりますね。
ラーメン
メニューは純豚骨一本。サイドの餃子やチャーハンも人気です。今回はノーマルのラーメンをいただきましたが、ネギ山ラーメンも人気です。以前いただいた時の記事がこちらです。(関連記事:飲み干したくなるスープの住吉ラーメン。出汁のようなあっさりとした味わいは手間暇かけたこだわりの一杯。)
この「太閤ラーメン」のルーツに福岡市の老舗「住吉亭」があることから、住吉ラーメンとも呼ばれています。
ネギとキクラゲにチャーシュー、そして真ん中の味玉までがデフォのトッピング。白濁のスープは豚頭と皮を使い、9時間炊いたスープと18時間炊いたスープをブレンドしているそう。長時間手間暇かけて炊きこんだ豚骨の旨味溢れるスープです。豚骨から染み出る自然の味わいが、あっさりとした出汁感を出しています。これが「飲み干せる旨さ!」といわれる所以です。
ラーメンのために生まれた福岡の小麦「ラー麦」を使用した、スープとの相性をバッチリと考えられたストレート麵。つるっとしながらも、モチっとしたよき食感の仕上がりです。あっさりの中にもコク深いスープと美味しく絡みます。
柔らかみのあるチャーシューも美味しい。カエシには乾物もしようしているようで、風味良い味わいも広がります。豚骨の臭みや重さなど全くなく、奥深い味わいと共に後味までスッキリと飲み干せます。
また美味しいのが辛子高菜。ピリッと辛く香ばしい。
ラーメンと一緒にいただく時は、スープの味を損なわないよう、レンゲの上で麺やスープにちょいと交えながらいただくのが良し。
カウンターに座っていただくのも良いですね。豚骨の良き香りが漂います。卓上には、ゴマやコショウに餃子のタレなど。このスープにはゴマはたっぷりかけても美味しいですね。
筑紫野の永岡という街で愛され、存在感を見せる昔ながらの懐かしさも感じる一杯。県道77号線沿いの「当店名物!こだわりの出汁かえし」の看板が目印です。豚骨なのにあっさり、それは最後まで飲み干したくなる美味しいスープ。地元を中心に愛される名店です。