賢く使って貯める クレジットカードの活用法を3つ教えます
銀行の普通預金の利率は年0.001%程度です。そんななか、ポイント還元率が1%前後のクレジットカードは上手に活用できればメリットが大きくなります。
クレジットカードはポイントが貯まっておトクな反面、使い過ぎや財布がかさばるなどの悩みがある人も多いのではないでしょうか。今回は、クレジットカードの賢い活用法を3つご紹介します。
1.ポイントは1枚に集約させる
クレジットカードのポイントはできる限り1枚のカードに集約させるほうがメリットは大きいです。何ポイント以上で商品等に替えられるなど、交換には一定以上のポイントが必要な場合も多いからです。ちまちま複数のカードにポイントをためていても良い物に交換できない場合もあります。また、クレジットカードによっては年間の利用額に応じて年会費無料やポイント還元率アップなどの特典がある場合もあるからです。
財布に入れて持ち歩くクレジットカードはできればメインカードとサブカードと主に2枚程度に絞りましょう。メインカードはどのお店でも1%以上還元率があるカードを選びたいものです。サブカードは自分がよく行く特定のお店で還元率が高い物を選びましょう。
例えば、よく行くデパートが決まっている人はデパートカードにするのも手です。そのデパートでは高い還元率を受けることができる場合が多いからです。ただし、特定の場所で還元率が高いカードは一般加盟店では還元率が0.5%程度など低い場合が多いです。そのため、特定の場所以外ではメインカードを主に活用しましょう。
例えば、年間のクレジットカード利用額が一般加盟店で100万円(1%還元)、デパートでは30万円(10%還元)だとすると、2枚のカードを使い分けることで合計で4万円相当のポイントを貯めることができます。お会計の際に常にどの手段が有利なのかを考える癖をつけるとよいですね。
2.ポイント交換のしやすさを確認する
旅行が好きなどライフスタイルに合わせたクレジットカードを選ぶとポイントは貯まりやすいです。しかし、ポイントは交換して始めておトクになります。還元率だけではなく、交換のしやすさも確認することが大切です。せっかくマイレージを貯めたのに繁忙期には予約ができないなんてことはよくありませんか。また、商品との交換も欲しいものがない場合もありますよね。こんな人は、キャッシュバックを受けることができるクレジットカードを選ぶのも手です。ショッピングで100円分利用をしたら、自動的に1%オフの99円で請求が来るなど実質値引きをしてくれるクレジットカードもあります。
3.年会費の元がとれるか確認をする
節約のためにはできれば年会費無料のクレジットカードを選びたいものです。年会費が有料の場合も、年間の使用額によって年会費が無料になることもあるので条件がクリアできるか確認しましょう。ステータスのためにゴールドカードやプラチナカードを持っている方もいますが、数万円かかる年会費の分サービスを受けているのか再確認をしてみましょう。クレジットカードの年会費は大きな固定費になるからです。
消費に対してポイントを貯められるのはクレジットカードならではの特典です。その反面、クレジットカード払いにすると、現金払いより支出が増えるということが、米国の大学を中心に、国内外の数多くの研究により分かってきました。
「今買って後払い」という便利なクレジットカードですが、必ず先に口座にお金をプールしておき、貯金以上に使い過ぎないことが肝要です。ポイントの「おトクさ」以上に使い過ぎないよう注意をしましょう。
クレジットカードを使い過ぎるという人は、現金や即銀行の口座から引き落とされるデビットカードを利用するのも手です。クレジットカードにするのは固定費の支払い(プロバイダ料金、光熱費、保険料など)を中心にしてもよいですね。また、銀行口座やクレジットカード情報を登録しておくと自動的にざっくりとした家計簿を作ってくれる家計管理サービスを利用するのも手です。自分自身のお金の管理能力に合わせてクレジットカードと上手くつきあっていくことが大切です。
使い慣れたクレジットカードから新しい物に切り替えるのは一手間ですが、クレジットカード払いの固定費を見直すよい機会にもなります。例えば、なぞの「1000円」の請求が数ヶ月続いていて調べたところ、もう利用していないサービスだったということはよくあるものです。毎月の明細に目を通すのはもちろんのこと、定期的にクレジットカードの見直しをするのもおすすめです。既存のクレジットカードのポイント還元率が変更になったり、新しいクレジットカードがどんどん発行されるからです。固定費も含めると毎月支払わなければならない支出は多いので上手にクレジットカードで支払って確実にポイントを貯めていきたいですね。