放り投げて怪我したのに虚偽の説明「保育園が嘘をつくことはある?」現役保育士が言いたくない実例3つ
共働きの現役保育士です。
青森県六ヶ所村のこども園で、昼寝ができず落ち着かなかった園児を廊下に放り投げたために、床に顎をぶつけて切り傷を負ったという不適切保育があったとする報道がありました。
関連記事
当初、保護者には「園児が遊んで、滑って、けがをした」と虚偽の説明をしていたとのことでした。
今回は、保育園の先生が保護者に対し、嘘の説明をすることがどれほどあるのか、事例を交えながら紹介したいと思います。
保育士がけがをさせてしまった
今回の報道では、保育士がけがをさせてしまったが、保護者には子どもが自分で滑って怪我をしたと虚偽の説明をした点も問題視しています。
ただ、保育士が子どもにけがをさせてしまうことは本来あってはならないことですが、可能性はゼロではないのが現状です。
- お友達に嚙みつこうとしていたので防ごうとしたら、保育士の手が子どもの口元に当たってしまい唇が切れてしまった。
このような事例は経験した保育士も少なくないはずです。
このようなときは速やかに必要な手当てをした後、保護者に嘘偽りなく報告し、謝罪します。
怪我の原因は偽ることなく保育士要因として報告するものの、「お子様がお友達に噛みつこうとして」という保護者が聞いて気分を害する部分については触れずに、ただ平謝りする保育士が多いのではないでしょうか。
おむつを穿かせるのを忘れてしまった
自分でおむつやズボンを履ける年齢になっても、おむつを履き忘れて、ズボンだけを穿いてしまう子もたくさんいます。
一人ひとり正しく穿き終えたか保育士が確認すべきですが、確認が漏れた場合は、当然お漏らし・・となります。
濡れてしまったズボンは水洗いして家庭に返却するのですが、保護者には「お漏らしがあったのでズボンは水洗いしましたよ」と報告することがあります。
お漏らしでというのは嘘ではないですが、真の原因は保育士がおむつの穿き忘れに気が付かなかったこと。
報告に嘘がある・・と責められたら平謝りするしかありません。
叱ったことをお話したと言い換える
保護者の立場ではお迎えで保育園に到着したところで我が子が泣いていると心配になりますね。
何らかの理由で子どもが泣くのは仕方がないとして、保護者の方を不安にさせないように泣いている理由を説明することがあります。
お友達を叩いたことを保育士が叱ったために泣いていた場合、「お友達とちょっとしたトラブルがあったので、〇〇ちゃんと今お話をさせてもらったところで・・」などと言うことがあります。
「”お話”って何?叱ったのでしょ」という感じですよね。
これも確かに嘘の報告です。
まとめ
今回は、保育士が保護者に対し嘘の報告をすることがあるのか、事例を交えながら紹介しました。
青森県六ヶ所村のこども園の事例では、保育士の動作により園児が怪我をしているので「子どもが自分で滑った」というのは虚偽の報告であると筆者も思います。
保育園と保護者とが信頼関係を結び、共に子どもの成長を喜ぶパートナーの関係を保てることを願っています。
関連記事