保育園の先生の言葉は脳内変換すべし「自宅ではいかが→保育園で問題行動」先生語録5つ
共働きの現役保育士です。
保育園の先生の言葉の真意が分からないということはありませんか。
発言している保育士本人でさえ「オブラートに包み過ぎで、これ絶対伝わってないよな」と思うことがあります。
今回は、保育園の先生の言葉とその本音の例を5つ紹介しますよ。
「水筒をご確認いただいて」
家庭から持参した麦茶を飲み干したので補充しようと水筒を開けてびっくり。
中が明らかに麦茶ではない成分で真っ黒・・・という子は少なくありません。
そんなときは、保護者の方に「ご自宅で水筒をご確認いただけませんでしょうか」などと声をかけることがあります。
この言葉を変換すると「水筒の中にどろ状の物がへばりついていますよ。良く洗ってきて欲しい」という意味なのですが、直接は言えません。
言葉だけを聞けば「確認って何を?」となりますよね。
「どうぞご協力をお願いします」
他の業種同様、法律に則り、保育士にも最低限の休日を確保するよう指導が入ります。
一方、なかなか月~金は休暇が取れずに土曜を休みの日として設定せざるを得ない場合があります。
年末年始の土曜日などは土曜保育の利用人数も減るため、閉所日としたいのが本音です。このため、それらの日に土曜保育を希望しそうな家庭には、「どうぞご協力をお願いします」などとお願いすることがあります。
「”ご協力を”って何を?」という感じですよね。
「〇日は閉所したいので、自宅保育でお願いしたい」という意味なのですが、市区町村からは土曜日は必ず開所するように求められていることもあり、思った通りには言えません。
「〇〇ちゃんとお話をさせてもらったところで」
保護者の方の立場ではお迎えで保育園に到着したところで我が子が泣いていると心配になりますね。
何らかの理由で子どもが泣くのは仕方がないとして、保護者の方を不安にさせないように泣いている理由を説明することがあります。
お友達を叩いたことを保育士が叱ったために泣いていた場合、「お友達とちょっとしたトラブルがあったので、〇〇ちゃんと今お話をさせてもらったところで・・」などと言うことがあります。
「”お話”って何の話?」という感じですよね。
お友達を傷つけることをしたら叱るのは家庭でも保育園でもしていかなければならないことですが、保育園での虐待に関する報道が過熱する今。
何をしても虐待と捉えかねず、保護者への伝達には非常に気を使います。
「明日は発表会準備があるので」
保護者の方から見れば、我が子の発表会や運動会の日以外は普通の保育園の日という感覚なのは当然です。
幼稚園や小学校と異なり、保育園の場合は、行事の前日だからといって保育時間を変更・短縮して準備にあたるということができません。
このため、通常保育をしながら行事の会場となる保育室を準備することになります。
ただ、準備中の会場では通常保育ができないため、子どもの居場所が限られてしまうし、保育する人員も不足するのが非常に困るところです。
このため、少しでも保育する子どもの数を少なくということで、「明日は発表会準備があるので」などとお伝えすることがあります。
「明日は発表会準備があるので保育が手薄になります。早めに降園して欲しい」という意味なのですが、開所時間は維持しなくてはならないという保育園の制度上、手薄になどとは言えないですね。
「ご自宅ではいかがですか」
お友達を頻繁に叩いてしまう・急に保育室を飛び出してしまうなど、集団生活を送る上で支障となる行動が目立つ子もいます。
このような場合、発達障害の可能性も視野に入れ、適切な支援を検討した方が良いと保育士は考えていることがあります。
だからといって、「特別な支援が必要ではないか」とは非常に言いにくいです。
このような場合は、保護者の方に子どもの特性に気が付いてもらえることを期待して、「ご自宅ではいかがですか」といった体で伝えることがあります。
まとめ
保育園の先生の言葉とその真意の例を紹介してきました。
保育士自身も「オブラートが厚すぎて絶対伝わっていない」と思いながら話していることがあるのが正直なところです。
そんなときは、「先生、言っていることが不明です」と単刀直入に聞いてみてくださいね。
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