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W杯メンバー発表のサプライズに惑わされるな

杉山茂樹スポーツライター

今日発表されたW杯のメンバー発表。テレビのスポーツニュースをはじめとする各メディアは、「いよいよ、決定」と、その瞬間を待ちわびていた様子だった。「サプライズ」があればあるほどニュースの価値は上がる。美味しい話であることは確かだ。

98年フランス大会はカズと北澤が外れた。02年日韓共催大会は、中村俊が外れ、中山と秋田が「ベテラン枠」で入った。06年ドイツ大会は巻が滑り込み、10年は川口がベテラン枠で入った。過去4大会、最終メンバーの発表には、大なり小なり驚きに値する要素が含まれていた。

今回も。そこに訴求力を見いだしたい気持ち、「サプライズ」を期待したい気持ちは分からないではない。大久保は入るのか。それはそれで、重要な問題かもしれないが、これは「紅白歌合戦に出場する歌手の発表」ではない。「AKBの総選挙」でもない。代表サッカーのコンセプトのド真ん中に位置するものではない。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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